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文化系のためのヒップホップ入門2 (いりぐちアルテス009)

文化系のためのヒップホップ入門2 (いりぐちアルテス009)

文化系のためのヒップホップ入門2 (いりぐちアルテス009)

作家
長谷川町蔵
大和田俊之
菅野旋
出版社
アルテスパブリッシング
発売日
2018-09-25
ISBN
9784865591750
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文化系のためのヒップホップ入門2 (いりぐちアルテス009) / 感想・レビュー

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zirou1984

7年ぶりの続刊では冒頭で21世紀のヒップホップの特徴を「南部化」と「内省化」という点でまとめているけど、もはや本書において文化系云々という枕詞は不要かも。2012年から14年にかけてのヒップホップを振り返ることでミクロな変化の兆しを炙り出しつつ、柳樂光隆さんを迎えたジャズとヒップホップの関係について語ることで、マクロな音楽の歴史を描いている。ジャズもヒップホップもジャンルとしての枠は融解しながら新しい音楽の心地よさを提示しており、本書に合わせて作られたプレイリストは本を読む新しい発見の形を教えてくれる。

2018/10/29

しゅん

2012~2014年。ジャズとヒップホップの自然なクロスオーヴァーってここから隆盛を極めるトレンドかと思っていたけど、トラップがそのあとを凌駕したんだよなぁという感慨が湧いてきた。ケンドリックやフランク・オーシャンの評価の高さって芸術や文学の観点から考えやすいことに起因していて、芸能ゲーム性の強いラップ・ヒップホップの価値観からすると本流じゃない。そのことが当時はわかっていなかった。フューチャーやスクールボーイQあたりのトラップ勢も聞いていたけど熱心になれなかったのもそのせいだな。ディラへの距離感よ。

2020/11/27

Ichiro Toda

自分にとっては青春とも言える時代の2012-2014年のシーンが語られている。1が良かったため、2も手にとったがとても良かった。Robert Glasperがシーンに登場し始めたり、Flying Lotusが来たりとJazzとのクロスオーバーが見られたり、Mustardもこの頃。当然1の方が時間軸が広いので奥行きがあるが、こちらは若干マニアックの領域まで足を突っ込んだ印象で、それはそれで面白かった。1から続くヒップホップと日本のお笑い、ジャズの構造が基本は技術的な競争に基づいているという考え方も面白い。

2020/03/01

hjms

文化系第二弾はゼロ年代以降のHipHopの動向をゴシップ・ディスクガイドを織り交ぜ紹介。表現の内向化・サウンドの南部化を経てEDM全盛期へと突入していく。柳樂氏とのJazz対談はやや専門的で置いてけぼり感があったものの、ループ感やJ Dillaの考察は興味深かった。第三弾も期待。

2019/02/07

Masaaki Kawai

前作に続編がでるとは!一年ごとに深く掘り下げるスタイルになったんで、また興味をそそられます。でもって、早く次の何年か分も出してほしくなってしまう!

2018/11/26

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