マインドフルネス最前線 瞑想する哲学者、仏教僧、宗教人類学者、医師を訪ねて探る、マインドフルネスとは何か? (サンガ新書)
マインドフルネス最前線 瞑想する哲学者、仏教僧、宗教人類学者、医師を訪ねて探る、マインドフルネスとは何か? (サンガ新書)
- 作家
- 出版社
- サンガ
- 発売日
- 2015-10-24
- ISBN
- 9784865640229
マインドフルネス最前線 瞑想する哲学者、仏教僧、宗教人類学者、医師を訪ねて探る、マインドフルネスとは何か? (サンガ新書) / 感想・レビュー
ももたろう
永井均さんがマインドフルネスをどう捉えどう実践しているか、に関心があって手に取った。前から思ってたけど、やっぱマインドフルネスに興味を抱く人は自分も含め、エゴが強いと思う。なぜなら「自分の苦しみをなんとかしたい」っていう「自分」に関心がある人達が集まるから。「社会を良くしよう」などの提案が仏教には少なくキリスト教とかに多い、というのはその意味で納得できる。しかし、それでも、マインドフルネスに生きて穏やかになることで、間接的に社会貢献する事はできる、というのも納得。永井さんが語ると面白いなあ。
2016/10/19
文章で飯を食う
「〈仏教3.0〉を哲学する」を読んだので、永井均氏との対談部分を再読。前回、読み飛ばしていた部分の面白さが、全然、違う。「気づくのは誰か?」と言うところでは、ただ、いろいろな事を想起する場としてのみの自分=男女も無く、名前も無く、いわゆる自意識も無い自分。まるで、禅のエッセンスみたいな話になっていく。しかし、話の中にボンボンと哲学用語や思弁が入って来て、おいて行かれてしまう。きちんと、永井均の本を読んで見なくては。
2017/02/02
文章で飯を食う
最近、テレビで「マインドフルネス」が良く取り上げられている。もともと瞑想や禅の手法を取り入れていると言うので、興味を持っていた。対談なので、専門用語には()カッコ書きで解説が入っていたりして、読みやすかった。読みやすいからわかりやすいかと言うとそこは違う。いわゆる「境地」みたいな、スポーツを言葉で語るような、もどかしさがある。とにかく実行してみることだな。
2017/01/15
moshi
非常に面白かった!精神科医である香山リカ氏が「マインドフルネス」について、哲学者、仏教僧、宗教人類学者、医師と対談したという本。特に最後の心療内科医との話が興味深い。マインドフルネスの元となるヴィパッサナーでの脳の使い方をどのように認知行動療法に取り入れるのか、現代精神科・心療内科の実情など。お釈迦様は随分すごいものを発明したんだなと思うと同時に、やっぱり宗教臭がすると「うーん」となる(仏教僧は宗教ではないと言うけれども)。生きていくにあたって、ストレス対策として是非とも身につけていきたいスキルだと思った
2018/03/11
Kumisuke92
マインドフルネスを辿る香山リカの対談集。永井均、スマナサーラとの対談が特に面白い。ついつい本質を追求してしまったり、勝手に意味を捏造してゆく原始脳の優位を越えて、ただ存在する実存、ありのままに物事を観察することにより、原始脳、つまりエゴを調教し、大脳優位による心の平安、静寂、調和を生み出す。これは人が生きるためのブッダの教えであり、ブッダと関係ないもののように見せ自分の能力を最大限生かすための技術としてブームになっているマインドフルネスへの、スマナサーラ師の批判的な態度は、私も共感する。
2016/09/17
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