テーラワーダと禅――「悟り」への新時代のアプローチ
テーラワーダと禅――「悟り」への新時代のアプローチ / 感想・レビュー
SOHSA
《kindle》今までよくわからなかったテーラワーダ仏教に対する理解が深まった。藤田師の話の引き出し方が絶妙で、まさに痒いところに手が届く一冊だった。但し、タイトルはちょっと誤解を生む要素があったか。『テーラワーダと禅』と題し著者を✕で並列させていることから一見すると丁々発止の大激論が交わされているかと思えてしまう。実際には藤田師のあとがきにあるようにスマナサーラ長老からテーラワーダの真髄を引き出すような穏やかな展開だ。私自身は全く不満はないが読み手によっては期待を裏切られたと感じるかもしれない。
2020/08/03
アルカリオン
KindleUnlimited. 中国禅宗の高僧、神秀と慧能のエピソードについて、スマナサーラ長老がテーラワーダ視点での受け止め方を説明。この内容は、藤田師が「テーラワーダではこう考えるだろう」と想像していた内容と大きく異なっていたとのこと▼スマナサーラ長老の本は何冊も読んでおり、参考になるのだが、(世間一般的な意味で)「唯我独尊」的なスタンスにはいつも引っ掛かりを覚える。自分こそが釈迦の教えの正しい理解者だという「事実」がすべての発言の根幹にあり、「預言者的」というか。。「教祖的」ではないのだけど。
2020/11/04
感想・レビューをもっと見る