【大活字本】佐藤春夫の「田園の憂鬱 或は病める薔薇」
【大活字本】佐藤春夫の「田園の憂鬱 或は病める薔薇」 / 感想・レビュー
さね
おお薔薇、汝病めり… 彼の鬱屈した日常は田舎の汚らわしくも儚く、不気味ながらも美しい自然によって暗い色彩を持つ。 かくも文章は暗い色を、情景を映し得るものかと感嘆させられた。 絞殺されるに似た息苦しさの後、読者に訪れるのは間違いなく、青春の憂鬱に浸るほの暗い快感、喜びである。 再読したい一冊。
2017/01/11
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さね
おお薔薇、汝病めり… 彼の鬱屈した日常は田舎の汚らわしくも儚く、不気味ながらも美しい自然によって暗い色彩を持つ。 かくも文章は暗い色を、情景を映し得るものかと感嘆させられた。 絞殺されるに似た息苦しさの後、読者に訪れるのは間違いなく、青春の憂鬱に浸るほの暗い快感、喜びである。 再読したい一冊。
2017/01/11
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