「幸せにやせたい人」の心の教科書 ―摂食障害の専門医が教える「やせたがり」ほどやせられない心理
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「幸せにやせたい人」の心の教科書 ―摂食障害の専門医が教える「やせたがり」ほどやせられない心理 / 感想・レビュー
neco
「ダイエットに成功するということは、「やせた身体」という結果を手にすることではなく、結果への執着を手放し、身体が気持ちよいと感じることのできるライフスタイルに馴染み、それを愛するということなのだと思います。」私の心の恩人である著者が、私が現在抱えているダイエットという問題について本を出されたので購入。身体は自分の『所有物』ではなく、『管理を任された大切なもの』だと著者は説く。人生が始まるときに、「面倒をみて暮らすように」と支給された ものだとイメージしてみる。もっと愛めるようになりたい。
2019/07/31
カッパ
私は障害まではいっていなかったかもしれない。けど、明らかにダイエット依存。つまり、痩せたがりにとらわれていたと思う。ダイエットは体型や数字ではなく体質改善をし体と向き合うことができるようにならないとおかしなことになる。痩せたいはなかなかSなのでいじめられてしまう。私としてはリアルな人間関係が少ない人が多いというひとことがささった。そう、人と付き合わず自分の中での思い込みと自分を守ったがゆえのやせたいだったのかも。学びはそれぞれ。
2019/12/10
ベランダ
そもそも、女が「選ばれる性」であった歴史が「やせたがり」を強くした。選ばれるというのは、受け身であり、主体性がない状態である。どうしたら選ばれるのか?と考えていたら、外見に囚われていくのも無理はなかった。自己肯定感が低かったらなおさらである。まだ、選ばれる性の名残はあるけれど、次の世界は見えてきた。摂食障害の体験から何が学べるのかな。自分をそのまま受け入れて愛していくことの喜びをまずは味わっていこう。幸せに自分のからだを愛していると、自然に自分にふさわしい体型になる。大抵の場合、美しくやせていくのだ。
2021/02/10
ベランダ
自己肯定感が低くてありのままの自分を受け入れられない人や失恋などで心に傷がある時に、自分が愛されないのはやせていないからだ…ととらわれていく心理は、健康的にやせようとするこだわりとは違うものだ。強迫症状で、食べ物や体重のことばかり考え、生活がままならないところまでいってしまうと摂食障害である。意志の力でどうしても痩せたいと思うと、ホメオタシスでなかなかうまく痩せられないときやリバウンド、挫折の時にひどく自分を責めることになってしまう。食べることを悪いことと裁くこと(罪悪感)は毒となる。百害あって一利なし。
2021/02/10
おなべ
とらわれとこだわりは違う。 これが私の中で響いた言葉です。 思い返すと私はいろんなことにとらわれて、いつのまにかどこまでもズブズブとやせたくても痩せられない負のスパイラルにはまっていたと思います。 私は文章を読むのが比較的苦手で実はメンタルの章から読んだのですが、思い当たる節しか無く、作者さんに度肝を抜かされました。 私以外にも痩せなければ…という脅迫感に苦しむ人はたくさんいると思います。そんな人にも気軽に読んで欲しい本だなと思いました。
2019/10/01
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