CHANEL 自分を語る
CHANEL 自分を語る / 感想・レビュー
Inuko
お洒落にまつわる様々な要素についてシャネルの言葉を聴くことのできるとても素敵な本。この本を読んで、シャネルのエレガンスには、時代の風に敏感なビジネス的側面(ファッション)、自分自身を大切にする健全な魂、女性が男性に媚を売ることなく自分の生き方に合う装いをすること(スタイル)、シンプルであること、そして神秘性が含まれていると思った。贅沢であるけれど、誇張された自己顕示欲とまったく違うもの。「あなたが泣かなくなるとき、それは、もう幸福を信じなくなるとき。」シャネルの繊細さと強さとを感じるこの言葉が好き。
三井寿里
シャネル自身の言葉と、一部カール・ラガーフェルドがシャネルを語った言葉を集めた本。以前あるエッセイストが「シャネルはマシンガンのようにあちこちで色々語っているので」書いていましたがまさにそのとおりで、雄弁というより多弁な印象です。中には「これとこれは矛盾してないか?」というものも見受けられましたが、本人も矛盾はわかっていたそうで、後世まで名を残す人というのは、多少のチグハグさなど問題にしない、存在そのものが価値であり言葉なのでしょう。自分に自信がなくなった時に読むと、ガツンといい薬になります。
2023/04/20
Y
★★☆☆☆
2022/09/18
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