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ナマケモノ教授のムダのてつがく ―「役に立つ」を超える生き方とは

ナマケモノ教授のムダのてつがく ―「役に立つ」を超える生き方とは

ナマケモノ教授のムダのてつがく ―「役に立つ」を超える生き方とは

作家
辻信一
出版社
さくら舎
発売日
2023-01-11
ISBN
9784865813739
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ナマケモノ教授のムダのてつがく ―「役に立つ」を超える生き方とは / 感想・レビュー

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ta_chanko

何事もムダを省き効率的にこなすことが良しとされる現代社会。コスパ・タイパを追求し、役に立つことだけを良しとする風潮。そして、その果てが優生思想。しかしそんな考え方で豊かな人生を送れるのか。目的のない、役に立たないムダなものに没頭することが真の豊かさ。子どもたちを社会の中心におき、大人も子どもも遊びながら学ぶ。人間=ホモ・ルーデンス。ヒューマン・ドゥーイングよりもヒューマン・ビーイング。効率・効果を追求する現代社会への痛烈なアンチテーゼ。

2024/01/02

Taka

何にもいいことないじゃないか。いや、ある。麦畑の色があるからね。麦を食べないキツネは麦の穂を見るたびに王子さまを思い出すだろう。君と過ごした時間は無駄じゃない。薔薇の花に費やした無駄な時間。愛とは相手のために時間を無駄にすること。貴方は効率的に愛されたいですか? どうにか早く相手を見つけて妊娠したいと焦っていた私に最後の2pがガンときた。何もしないで過ごしたのは私なんですが。お金がない。仕事するから時間がない。楽しいことをやる気力がない。ゆるりと過ごすその時間、人生に必要じゃないわけないじゃないですか

2023/05/24

Mc6ρ助

『タイムパフォーマンスから・・ 映画を要約した”ファスト映画”も、イントロを短縮した・・ヒット曲も・・〝完全メシ"も、「ビジネスに役立つ」 「10分でわかる」といったうたい文句で、短時間で概要のみを理解させようとする風潮も、みんなタイパの類でしょう。(p2)』この本が強く主張しなければならないほどこの世の中ますますお金やらの単一指標が幅をきかせて生きにくくなっているようだ。すでにRetireした爺さま、measurableな指標自体を遠い世界として不要不急に分類されたブルシットなモノは捨ててしまいたい。

2023/04/19

ATS

他の本で見聞きしたような内容も多く斜め読み。本書でもラッダイトに触れているがラッダイトで最初に壊されたのが時計だったと読んだ記憶がある。業務ロボットのように時間で管理され業務だけを遂行するヒューマンロボット社会なんだろう。しかし現実問題として無駄をやろうにも日銭を稼ぐために、生きていくために無駄なことをやってる暇はない。みんなアレクサンドロス大王なんだ。ダラダラ生きることに憧憬を抱くけど「やってみたら?」と言われたらできない。だからこういう本も読んでしまう。なんのために読んだのかわからない笑

2023/02/26

きゅう

時間も空間も節約し、役に立つもの以外の価値を認めず、ムダなものは省いて効率を求める。そんな価値観が浸透した世の中で、はたして自分の存在は価値があるのか? 役に立っているのか? と不安にかられることがあるけれど、本書はやわらかい語り口で「ムダ」をいろんな角度からとことん考え、本当の豊かさには「ムダ」こそが大切だと教えてくれている。 大好きな読書も芸術も、効率よく取り込もうとか仕事に役立てようとしているわけじゃないし、それでいいんだと思えた。「ムダ」にあふれた豊かな人生を堂々と送りたい。

2024/06/05

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