流れゆくままに
流れゆくままに / 感想・レビュー
あすなろ
僕にとっての憧れの漢たる者、それは高倉健と渡哲也である。寡黙で背で語る漢。特に幼い頃の渡哲也は西部警察で石原裕次郎と共に強烈な残像を僕に残した。そして、石原裕次郎を支え仕える姿、映画俳優としての姿、自ら高倉健の様に一匹狼が本当の映画俳優と考え、舘ひろしに諭す姿…。最後の石原プロの幕引き。耐えられないぐらい格好いいのである。ご自身のこの絶筆となってしまった自伝では、ご自身をだらしがない流されるままの性格だと語られるが、内に秘めたる気概が違うのであろう。語らずとも語っているという漢はそうザラにいないであろう。
2021/05/01
gtn
「士は己を知る者の為に死す」という言葉を体現した人生。度重なる病魔に襲われたときも、会社の経営や方針で難しい選択を迫られたときも、常に胸中に石原裕次郎がいた。だから、「流れゆくままに」と言いつつも、流されなかった。
2021/07/11
chuji
久喜市立中央図書館の本。2021年3月初版。渡哲也さんが纏めた自伝は体調不良のため2015年3月で終わっている。この本を読むと、石原裕次郎がいての渡哲也なのでした。お二方供誕生日が十二月二十八日とのことです。オイラは一日遅れの誕生日でした。合掌!オイラ的には、勝海舟の降板と「はぐれ雲」のピンク浴衣が忘れられません。
2021/10/01
triple_port
映画スターよりは、サングラスでガゼールを駆る大門のイメージが強い渡哲也。そして俳優というよりも石原裕次郎にいつも寄り添う姿は、本当に弟として愛されてたんだな、と実感。人より前にシャシャリ出ることが苦手な、そして実直で自然体で生きてた人と感じた。安らかにお休みください。
2021/08/21
たかゆじ@石原プロは永遠だ!!!
読み終わった!まさに「人生」とは何かを考えさせられる一冊。渡哲也と聞くと大物俳優のイメージが大きいが、その裏は病気と闘った人生でもあったことがこの一冊でわかる。「人は流されて生きている」「なるようにしかならない」しみる。
2021/04/15
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