ゆうべの食卓
ゆうべの食卓 / 感想・レビュー
starbro
角田 光代は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。最初食に纏わるエッセイかと思いましたが、連作短編集でした。『オレンジページ』掲載ということもあり、気軽に読めるライトな内容、オススメは『私の無敵な妹』です。 自称美食家の私としては、著者のおいしいもの好きの友人の「まずいものなど一度だって食べたくない」という発言には同感です。 https://www.orangepage.net/books/1677
2023/03/24
のぶ
食をテーマにした角田さんの短編集。食に絡めて家族や周辺の人たちとの触れ合いを描いているが、各作品が20ページ程度にまとまっているので、短すぎてそれぞれの物語に出てくる登場人物が異なり分かり難い。心に響いたものは特になかった。更に苦言を呈せば、本書はオレンジページに連載されていたものらしく、ただでさえ短いものが章で三分割されている。それが連載当時の姿だったようだが、集中できない事おびただしい。必要以上にイラストも挿入され一冊にするためにページの水増しをしているような本づくりには共感できない。
2023/03/07
美紀ちゃん
美味しそう。 同じ登場人物が出てくる3つの短い連作短編集が、11作。 オレンジページという雑誌に連載されたものを書籍化。 どれも美味しそうで納得。 食と食卓の短編集。 素敵な挿絵もたくさん。
2023/05/11
モルク
オレンジページに連載されていた短編集。11編がそれぞれ同じ登場人物の3章からなり、月日を経て移り行く家族、変わっていく環境で食卓も変化する。食の価値観も人それぞれ。美味しさ値段手間すべて揃えば言うことなし。「彼女のレシピブック」母(義母)からのアレンジレシピ集いいね。でも夫の先妻が置いていったそれはちょっと。今は何でもネットで調べられるので娘に作り方を聞かれることもなくちょっと寂しい。ほっこりあたたかい気持ちになり、よっしゃー今日も頑張って料理作るぞ!と思える。
2023/04/18
Karl Heintz Schneider
「オレンジページ」に連載された「ゆうべの食卓」をまとめたのが本書。その時のコラムに載っていたであろうイラストが出てくるので読んでいて楽しい。食べることは生きること。人生になくてはならないものの一つが食卓。人の数だけ家族の数だけ違った食卓がある。著者はそれらを見事に描き分けている。「新しい服を買いたくなったり、ダイエットをしようと思ったら、それは恋の予感、そう思うのは20代。美味しいものを一緒に食べて、おいしいと言い合いたくなったら、それは恋の予感、そう思うのが30代。」女性の皆さん、これってホントですか?
2023/05/16
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