運命の恋をかなえるスタンダール
運命の恋をかなえるスタンダール / 感想・レビュー
修一朗
スタンダール役の小日向文世さんを観たかったのでその前に読んでみることに。スタンダールが非リア充だとは知らなかった。でも指南役としては超実践的。テイストとしては夢をかなえるゾウと同じで恋愛指南と言いながらほぼ自分に自信が持てない人への人生指南だ。この後ドラマを観たらマリウスが瀬戸康史で聡子さん(波瑠)は司書さんなので’ルパンの娘’とまるかぶりで困った。ステキな格言がたくさんありましたよ。その中でも「本がずっと好きなら人生勝ったも同然」がお気に入り。ここに付箋張りました。
2022/03/20
おたけஐ೨💕🥒🍅レビューはボチボチと…
84/100点 読む前は全く期待していなかったのですが、読んでみたらナカナカ面白かったです。恋愛経験ゼロの三十路の文学女子に、文豪スタンダールが本から表れて直接の恋愛指導、結末や如何にって感じの、笑いあり涙ありの物語で、面白く一気に読み終えました。スタンダールの正体は、読んでからのお楽しみに…。ドキッと心を打つ言葉が随所に現れて、作者お得意の自己啓発の恋愛版的な作品でした。巻末のsatoko's memoも面白かったです。男の自分も充分楽しめましたが、女性の方がより一層楽しめるだろうなと思いました。
2017/11/07
桜井葵
水野さんの作品は毎回泣ける。今回は女性目線なのでわりと真面目な恋愛の成功法則です。今回の話は幼少期に父親が事件を起こしてしまい、その事件のせいで、マスコミなどに叩かれ家族というだけで偏見を受けた冴えない女性がとある人に恋心を抱きどんどん自己成長していく話。ガネーシャ的な師匠の教えを受けつつ行動をしていくことでどんどん魅力的になっていく。モテたいならどうするべきか?いじめられた場合の対処法など多種多様な成功法則が載っています。300ページありますがジェットコースターのような展開であっという間に読めます
2019/01/31
きさらぎ
司書の聡子は、ある体験から広場恐怖・対人恐怖になり、様々な経験を小説のなかだけで済ませてきて、実体験としての恋愛経験がない。ある日、図書館にやってきたマリウス(仮名)に恋をし、『恋愛論』のスタンダールから指南を受けることになる。恋愛においての男女の駆け引き。わかっているけど嬉しいときは嬉しいと言いたくなってしまうんだよね。『夢をかなえるゾウ』に似ているなと思ったら同じ作家でした。スタンダールと出会った日から、日記のように日付と(〇日目)と書いてあるのが気になっていたがそういうことだったのか。あぁ泣きそう。
2017/10/19
ひめありす@灯れ松明の火
あの清少納言でさえ「すさまじきものは 恋」と言ったというからいつの世もままならないものなのが恋なのでしょう。「恋愛論」は何となく恋愛強者の為の一冊の気がして読んだことなかったです。ちょっと僻みっぽく「絶望が幸福へ繋がっている確証は、どこにあるの?」と思う部分と、「もしこうだったら素敵なのにな」と素直に受け入れたい気持ちと、ごちゃごちゃしながら読みました。ずっと何事から逃げ続けていた聡子がスタンダールと一緒にまずは自分を肯定する所から始めたのは、何も恋愛だけに限られた事じゃないから色々応用できると思います。
2018/04/30
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