なぜ、生きているのかと考えてみるのが今かもしれない
なぜ、生きているのかと考えてみるのが今かもしれない / 感想・レビュー
アキ
フランスでのロックダウンの時期に綴られた日記。16歳の息子を主夫として支えながら小説の執筆もこなす。ひとり親であることに重圧を感じつつ、何もやる気が起きなくなりうつ状態になった時、息子の言った一言で救われる。「パパ、生き抜くことだよ」。近所に住む哲学者アドリアンとの会話も楽しい。著者の暮らすパリの街にはユニークな奴らが大勢いる。ロックダウンが終わり、クリストフの店で久しぶりに出会った彼に人生の生きる意味への答えをもらった。言葉を大切にする著者から言葉のワクチン頂きました。パリから日本に、あなたの言葉届い⇒
2020/09/23
雪月花
フランス在住の著者が、この新型コロナウィルスのパンデミックの時代にフランスで何を考えながら生きているか、という日々の生活の中で感じることを率直に綴っている。シングルファザーとしての息子との関わり方、パリで生きるアジア人としての立ち位置、いろんな国から集まった移民の人たちとの交流など、本当に興味深い。高校生の息子くんが本当に感心するほど聡明でしっかりした考えを持っているが、これは著者の育て方の賜物でもあるんだなと感じた。大げさではなく、今後の自分の人生において指標となる言葉をたくさんいただいた気がする→
2021/09/09
Shoji
作者がロックダウン下のパリでステイホームの日々を日記風に綴ったものです。考えさせられる一冊でした。「普通の生活」がもはや、コロナ前と今とでは大きく変わっています。お金や仕事など物事の価値観が大きく変わろうしている今にこそ、生活スタイルを見直さなくてはならないと思った。ところで、目からウロコの一節を紹介。和の精神「おじぎ」がいい。「ハグや握手」は接触だが、「おじぎ」はソーシャルディスタンスだ。なるほど。
2021/01/23
ann
コロナ・ロックダウン前夜から解除後までのフランス在住の作家のもの思ふ日々。浮かび上がる父子関係。第3波への懸念。濃い1冊だった。人としての根本を思い出させてもらった。氏の不安が的中した第3波突入の東京の満員電車で、臨場感に漂いながら読了。未読の方、読むなら「今」です。
2020/11/25
おいしゃん
フランスでコロナを体験した、父と子の生活を綴る日記。 筆者の気分の上下がよく伝わってくる。
2020/10/09
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