殺人鬼狩り (TO文庫)
殺人鬼狩り (TO文庫) / 感想・レビュー
ナルピーチ
殺人鬼VS殺人鬼。狂気に満ちた一夜を描いた壮絶なサバイバルホラー。舞台はとある孤島。収監されていた殺人鬼5人が脱獄する。警察は事態の収集を図る為、同じ殺人鬼を送り込んだのだ…。人を救いたがる者、順位を計る者、利用する者、ルールで縛る者、人に関心が持てない者、そして人と共に生きたい者。多様な理由でサイコパスと化した者達は誰もが危険な奴らばかり。では、最も弱い者とは。それは人を殺せない者なのか?ただのバトルだけでなく個々にもスポットを当てて想像以上に楽しく読めた。それぞれの二つ名も「名は体を表す」感じで良し!
2022/11/27
Takeshi Kambara
孤島にある刑務所から凶悪犯が5人脱獄したとの報を受けて島に急行する警察チーム。一人一人が普通の警察では太刀打ち出来ないレベルのサイコパスという事で警察に帯同したのは正義のサイコパスの少女?なんじゃそりゃ。そこから各章毎に血なまぐさい死闘が繰り広げられるのだが当初こそ少年誌のような展開に半笑いだったのに終盤になる頃には色々考えさせられた。サイコパスって普通の殺人犯と違って悪意や恨みで人を殺してない。人殺しは駄目でも蚊は殺して良い。同じ命なのにどこまでが殺していいラインなのか悩む姿に思わず共感してしまった。
2022/09/24
四弦桜
ある平和な孤島にある刑務所から5名のサイコパスが脱獄。島民を殺し回る。事件解決の為に警察は一人のサイコパス女子大生「ユカ」を島に投入する。 グロ、エロ描写はあるものの、読みやすく一気読み。 サイコパス対サイコパス。 とにかくユカから目が離せない。 どこか話が『鬼滅の刃』を思わせる感もあり、楽しく読めた! 久しぶりに面白いエンタメ小説を読んだ✨
2022/05/01
lucifer
凶悪なサイコパスを収容した刑務所から、5人のサイコパス達が脱走し、刑務所がある島の住人達をそれぞれの手法で惨殺。警察はその事態に対処すべく警察官と共にサイコパスを送り込んだ。“サイコパス”も十人十色。一人一人、思想・こだわりといったことから背景まで違い、それが個性となって面白い。 ただ、現実味がない(むしろあったら困るが)のは良いにしても、後半にいくにつれて話が薄まっていくのと、最終決戦でのあり得なさっぷりで、ちょっと勿体ない感じがしてならない。
2022/09/28
スーヌ
【B+】孤島の刑務所を脱獄した5人の殺人鬼VS警察に協力するサイコパスという…設定だけで衝動買いしてしまった作品。内容的には殺人鬼たちとの戦闘がメインなので漫画チックな展開はやむ無しか。ただライトノベルみたいな浅い内容ではなくて、殺人鬼1人1人を掘り下げて描き込んでいたのでそれなりに深みも。こういうのって書き下ろすより連載とかにした方が面白いかも。個々のキャラ設定も小出しした方が愛着がわく。
2024/10/04
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