震えたのは
震えたのは / 感想・レビュー
けんとまん1007
人にとって表現することの意味を考えながら、読み進めた。ストレートに伝える、少し控えめに、敢えてオーバーな感じで・・など、表現の仕方にもいろいろある。それは、それを受け取る側にも言えること。逡巡、とまどい、決意、それを含みながら一日一日の営みを重ねていくことへの意志。
2023/05/26
aika
白が淡く滲んだ表紙の鮮やかな青が目を惹く、待ち望んでいた岩崎さんの第二詩集。これまでに書かれた詩よりも、現実の社会や生活の苦闘の中で困難と戦い、乗り越えようとする詩人の強さと、時に挫けて諦めそうになる弱さが一体となった、一段と人間的な共感をよぶ作品群だと思います。病の床にあっても、暗闇の只中にその身があっても、必ず光を手繰りよせようとする姿そのものが言葉に映し出されていました。独立している五行詩の連なりが、ひとつの詩として編まれた新たな試みも新鮮な印象を残しました。特に「雨上がりの光」がお気に入りです。
2022/01/19
林克也
母がいて、兄もいて、父はいない・・・・・・・・・・。
2022/04/17
中島 大知
批評家の若松英輔さんが「わたしの単行詩の師匠」と尊敬する人物、岩崎航。 難病の筋ジストロフィーにより、身の回りのことすべてに介助が求められる生活のなかで、「自らの生きる姿勢」を見つめていく。 2020年に発生した新型コロナウイルスは、世界中の人々の暮らしに大きな変化をもたらした。他者と接する機会がリスクとなり、このような厳しい状況が何年も続くかもしれないという不安が、わたしたちを憔悴させていった。 そのような渦中において紡がれた言葉が、本書「震えたのは」には綴られている。
2023/11/03
必殺!パート仕事人
作者の名前聞いたことがありました。筋ジストロフィーの患者ですな。
2021/09/19
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