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あなたのための短歌集

あなたのための短歌集

あなたのための短歌集

作家
木下龍也
出版社
ナナロク社
発売日
2021-11-11
ISBN
9784867320068
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あなたのための短歌集 / 感想・レビュー

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シナモン

「大きさも深さも違う花瓶にはそれぞれ似合う一輪がある」「いつからか頭のなかで飼っている悩みがついにお手を覚えた」「愛された犬は来世で風となりあなたの日々を何度も撫でる」「もがくほどしずむかなしい海だから力を抜いて浮かんでいてね」「この夢の由来はきっと母さんに読んで読んでとせがんだ絵本」 「実家にはいつもバナナがある きみがふいに帰ってくる日のために」「「まっすぐ」の文字のどれもが持っているカーブが日々にあったっていい」いろいろ沁みました。

2023/05/20

はっせー

この本には力がある。そしてこの本を手元にあるだけで言葉の宝箱を持っている感覚になる!読者にお題をいただき木下さんがそれに答える。その答えをまとめたものがこの本である。なんと言っても歌がいい!お題になるものが自分の境遇や立場に似ているものがあり共感できる。何個も本に折り目をつけて見直している。例えば「絶望もしばらく抱いてやればふと弱みを見せるそのときに刺せ」めっちゃいい!絶望ってその瞬間だとかなり辛くて心にくる。だがその絶望もずっとは続かない。いつか終わりが来る。それを表現したものが心に刺さった!

2022/05/07

水色系

歌人・木下龍也による短歌の個人販売「あなたのための短歌1首」が本になった。歌ひとつひとつのやさしさが半端じゃない。わたしにそのやさしい宝物を見せてくれてありがとうという気持ちでいっぱい。[方言にときどき混じる東京の言葉をきみが笑ってくれる]

2021/12/26

chimako

【理想的本箱より】「いじわるな星だとしても母さんがそこにいるなら生まれてみるよ」……子どもたちがこんなことを思って生まれてきてくれたのなら母親冥利につきます。 「実家にはいつもバナナがある きみがふいに帰ってくる日のために」……親の思いは誰も同じ。子の幸せ。 「見開きにひかりを受けるとき手元に灯るふたつめの月」……本の周辺で仕事をする者にとってすすめた本が月になれたなら。 「図書館という売り買いのない凪で本もあなたも羽を休める」……そんな場所であってほしいと今日も装備をしながら来館を待つ。短歌、良いなぁ。

2024/06/06

榊原 香織

短歌の個人販売  ヨーロッパの街角で詩人が客の要望に応えて詩を書いて売っているイメージはあるけど、短歌のネット販売? なんとなく短歌の方が個人の内面から出てくるもののような気がするのだが・・

2023/11/10

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