KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

育児まんが日記 せかいはことば

育児まんが日記 せかいはことば

育児まんが日記 せかいはことば

作家
齋藤陽道
早瀨 憲太郎
出版社
ナナロク社
発売日
2022-05-25
ISBN
9784867320129
amazonで購入する

育児まんが日記 せかいはことば / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

aiaimo`olelo

きこえない親ときこえる子どもたち、4人家族の手話のある生活がたくさんの絵とともに描かれた育児まんが日記。子どもたちのことばの成長に人が持つ可能性の素晴らしさを感じ、ことばを大切にする齋藤陽道さんの感性の豊かさに驚いたのは『声めぐり』以来。 我が家も息子は所謂「CODA」で、音声日本語と手話言語の2つの異なる言語を行ったり来たりしている。それ故の苦悩はCODAにしかわからないものがあるだろうが、できるだけ息子を1人にしないようこれからも寄り添い理解しようとしていきたい。息子をヤングケアラーにしたくないけど、

2023/06/29

宮崎太郎(たろう屋)

写真家の齋藤陽道さんが写真ではなく絵(マンガ)で、3歳と0歳の子供たちと家族で交わすことばや表現を著した育児日記。両親はろう者で子供たちは聴者である家族は主に手話で言葉を交わします。でもそれはどうやら手話には収まらず、からだを思い切り使ってことばを探し、そして伝えます。「大きい」「小さい」「おいしい」「嬉しい」「怒り」「悲しい」ことばは文字や音だけでなく世界のあらゆるもの捕まえていく。ことばから今までどれだけ感動をもらっていたのかをすっかり忘れてしまっていた。気持ちが豊かになる一冊。プレゼントにも。

2022/10/05

まぁみ

ずーっとずーっと気になっていた本書。ゆったりとした気持ちで読むことが出来た。欲張ってサイン本を購入したけれど、何度も読みたいので、今後は特別扱いせず、ガシガシ頁を捲ることにします。良書の中の良書。一家に一冊。未読の方はぜひぜひ。

2023/03/31

チェアー

子どもが育つ喜び、子どもから教えてもらう喜びが全面にあふれていて感動する。事象をみつめ、それに言葉をひとつづつ与えてゆく姿は素晴らしい。 幼児であっても、言葉の機微は大人が想像する以上に細かく理解して使っている。「大雑把にしか分からない」と思い込んでいるのは大人だけだ。 「ことば」は文字だけではない。手話はもちろん、表情や声やしぐさ、すべてがことばになる。相手に伝えたいという気持ちがあれば、どんなことをしてもことばになるんだな。

2022/07/23

のんたろう

聾者の両親、CODAの息子2人の4人家族の日常を描いた育児漫画。なにが素敵って、両親の姿勢がとても素敵だ。子どもを通訳にしないというのはすごくわかるが、まだ小さな息子たちと対等な人間同士として付き合い、息子たちをすごくよく見ている。聴覚としての情報がないぶん、視覚に頼るということもあるかもしれないが、きっとこの方の性格なんだろうと思う。そうあろうと思っても、実際はなかなかできることではない。この本を読んでいると、子どもと真剣に向かい合ってよく見ていれば、答えは全部子どもが教えてくれるのだという気がした。

2023/09/10

感想・レビューをもっと見る