ザ・ロング・グッドバイ
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ザ・ロング・グッドバイ / 感想・レビュー
羊山羊
The Long Goodbyeの新訳だぁ!会話は軽妙かつ地の文がとても読みやすいように現代ナイズされていて、リーダビリティに富む印象。例えば村上春樹役では〈「当然でさ」と彼はせせら笑った。「あれだけのそそる身体だもの。酔っぱらいの相手をしている暇はないやね」〉を市川訳ではP10〈「当然っすよ」と彼は皮肉っぽく言った。「文無しアル中なんかに構うわけないっスよ。ボインでくびれの金持ち女が」〉となる。作中のアウトローな雰囲気をもっと前面に押し出した印象。→
2023/08/22
nightowl
訳者あとがきでの作品解説、話し言葉の訳し方は優れている。一方で"雲助タクシー""きょうビ"と急に古臭くなるセンスや、"白っぽいの革を張った(p.206)"、"申して立て(p.307)"、隣り合った頁で"カリフォルニア""カルフォルニア"の表記揺れ(p.344・345)等中小出版社ならではの校正不足も目立つ。早川書房新旧訳と東京創元社の訳を読んだらそれ程読む必要は...といった所。原文の傑作を書こうとしている気迫まで訳文から伝わってきたこれまでのものに比べると、中盤あたりまで安っぽさが強すぎる。
2024/08/26
Elevatedflat
昔読んだ本の訳者違いで再読。このハードボイルド感がよいですね。
2023/08/01
ご〜ちゃん
図があるだけで、随分と理解がしやすくなった。何度も途中で息切れしていたこの小説を読み終えて良かった。フィリップ・マーロウは格好いい。
2023/07/17
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