西方冗土: カンサイ帝国の栄光と衰退
西方冗土: カンサイ帝国の栄光と衰退 / 感想・レビュー
ぷほは
何年か前阪急梅田百貨店の古本市場で買ったような。その後ずっと忘れてたが、まさか自分が大阪市内の区役所で仕事をする羽目になるとは夢にも思ってなかった。らもの名エッセイと言えば『僕に踏まれた町と僕が踏まれた町』なんであるが、こちらは「カンサイ」の曖昧さの中に著者自身もばまりこんでしまっているようだ。それぞれの短いエッセイで描かれる寸評のことごとくは本人にもブーメランしており、その重力から解放されることの困難か、はたまた確信犯的滑稽さの演出か。チチ松村や北野誠の名前が懐かしく、この頃にはわかぎゑふの名前はない。
2019/06/28
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