神に祈らず: 大杉栄はなぜ殺されたのか
神に祈らず: 大杉栄はなぜ殺されたのか / 感想・レビュー
シガー&シュガー
アウトローの中に生まれ学生運動にも参加した作者が、大杉栄の生き方、なぜ彼が殺されなければならなかったかの自論を展開する一冊。最初こそ大杉の生き方に理想を見ているのかと思ったけれど、大杉を殺したのは「善人の悪行」であると結論づけてからは、国家や市民など「善きもの」とされているものへの批判が始まります。大杉栄を入り口として「自分の頭で考えて肉体で生きる」ことの苛烈さを述べ、しかしそう生きられないうちは日本は精神的後進国であると結びます。「善人の悪行」は今も社会の至る所、己の中にもあると思うとゾッとします。
2016/04/25
Soma Oishi
かなりいい本だ。 村上春樹より素晴らしいと思う。 本を読んでいて久々に感極まって泣いた箇所があった。 金子光春の詩集を読みたくなった。 大杉栄全集がほしくなった。 この本は購入すべきかもしれない。手元に置いておきたい。文庫になっていたら即買いたい。
2015/04/30
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