新訂 子どもたちのチェルノブイリ わたしたちの涙で雪だるまが溶けた
新訂 子どもたちのチェルノブイリ わたしたちの涙で雪だるまが溶けた / 感想・レビュー
かもめ通信
1986年に起きたチェルノブイリ原発事故。事故から8年後にベラルーシで開催された作文コンクールの応募作品を集めたこの本の書き手は、十代半ばの子どもたち。事故当時まだ本当に幼かった子どもたちが、あの日のことを鮮明に記憶していることにまず驚く。死と真剣に向き合ったとき、人は詩人になるのだろうか?どの作品も十代半ばの子どもが書いたとは思えないほどの鋭く深い。涙が止めどなく溢れたが泣いてばかりもいられない。今こそ、今だからこそ、彼らの想いを受け止めなければ。もっと読むべき、読まれるべき本として全力でお薦めしたい。
2014/01/06
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