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冬/ふゆ

冬/ふゆ

冬/ふゆ

作家
五味太郎
出版社
絵本館
発売日
1981-03-01
ISBN
9784871100427
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冬/ふゆ / 感想・レビュー

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さらば火野正平・寺

再読。去年の今頃もこの絵本を見た。名作だと思う。果てしなく遠い所から来た冬の風が、日本で凧揚げをする少年の元に届くまで。その文章は詩の様であり、その絵は軽快ながらも冬の暗さから目を逸らさない。風はいろんな世界のいろんな景色や動物を撫でて行く。冬を思わせるものを撫でて行く。どんよりとした冬の暗さの中で凧を揚げた記憶が私にもある。何であの頃あんなに凧揚げって楽しかったんだろう?。見えない冬と凧糸一本で繋がれたからだろうか?。厳しい冬から子供への、とても小さな贈り物だったのだと思う。お勧めの絵本です。

2015/11/18

さらば火野正平・寺

図書館の冬の絵本特集で拝見。これはなんだか広くて良い。ネタバレになるが、冬が生まれていろんな経緯を経て少年の凧を揚げるところまでを描く。秋や冬は寒いだけでなんだか切ない。途中冬が陸上に来て、町に行く途中の畑のオレンジ色のトラクターの絵を見ただけでノスタルジックな気分になった。自分の少年の頃の冬を思い出してしまった。主人公はあくまでも形の無い冬。なんだか、さすが五味太郎の絵本だと思ってしまった。良い絵本だと思う。

2014/11/06

とよぽん

詩的な絵本だった。冬の風、氷の国の深い谷からひゅうと生まれ出た。まちのはずれの原っぱまで旅をする。風の通り道、風のたどってきた時空を想像してみると面白い。凧揚げ、ちょっとやってみたくなった。

2019/12/23

たーちゃん

冬らしい見るからに寒そうな風景。凧を飛ばすには風が必要ですね。様々な場所を通ってくる風によって飛ぶ凧が気持ちいい。今年のお正月は風が強過ぎて凧が飛ばされそうになりました(笑)

2022/01/08

ヒラP@ehon.gohon

失礼ながら、五味太郎さんの絵本で、これほど詩情感たっぷりの作品は初めて手にしたように思います。 風が手元の凧に届くまでを、流れるような詩に作り上げた作品です。 陸で生まれ、海を渡り、また陸に着いて、自分の所にたどり着いた風だと思えば、しっかり受けとめなければいけないと思いました。

2019/12/20

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