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花と蛇 下 爛熱篇

花と蛇 下 爛熱篇

花と蛇 下 爛熱篇

作家
団鬼六
出版社
太田出版
発売日
1993-03-01
ISBN
9784872331066
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花と蛇 下 爛熱篇 / 感想・レビュー

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毒モナカジャンボ

矮小な政治性(階級の使い方)、悪の凡庸さ、全てが家の中で行われること。ここではSMはサドらの作品に存在した性の外部への思想性を一切喪失しており、全ては規格化された快楽のために従属している。調教→逃亡→謝罪の無限循環の退屈を破るために団鬼六が取った手法は、キャラクターを増やすという頭の悪い足し算である。プレイ内容よりも、人間同士の関係性が快楽になることがSMの肝だとわかる。SMは私的で、ある意味で安全なものになった。今では小説よりも朝凪など漫画家の方がSM概念の拡張を行おうと奮闘しているように思える。

2019/06/08

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