それでも心を癒したい人のための精神世界ブックガイド

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単直に、オカルト本のブックガイド。といっても、私はオカルト系には全く興味はない、うえに執筆人もオカルトに肯定的ではない。オウム事件の後に出版しており批評家がどのように事件に対峙したか、著者のスガ氏のファンとして氏がどう応接したかを知るためによんだ。少し期待はずれ。まず、対談が短く内容も少し貧弱。収穫としては、スピリチュアルとキリスト教と結び付いており、その流れの簡単な図式を得られたこと。中沢新一氏が疎外論批判も疎外論の射程に入ってしまうのを、どう抜け出すか、という意図で著作活動していたことがわかったこと。

2015/10/14

白義

いわゆる精神世界、今で言うスピリチュアル本に、批評の文脈から真っ向挑んでみようという趣旨のブックガイド。概論的な座談会は、中沢はもちろん1968からの偽史、サブカルオカルト的な文脈をよく知るすがやオカルトカルチャーを同時代として過ごしたいとうたちが思想的に精神世界文化を語っていて面白い。けどちょっとまとまりがないかも。疎外論をいかに抜け出るか、って話もややこじんまり感があって、何か太い線が欲しい。ブックガイド編は大澤真幸や吉見俊哉、清水良典など無駄にと言ったら悪いが、ともかく評者が豪華である

2012/05/06