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自殺直前日記

自殺直前日記

自殺直前日記

作家
山田花子
出版社
太田出版
発売日
1996-06-01
ISBN
9784872332810
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自殺直前日記 / 感想・レビュー

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カワハ

その感性の鋭敏さや繊細さからくる苦悩や葛藤。そして独特のユーモア。"どんなに着飾っていいレストランで食事しても動物が餌食ってるのと同じなんだぜ!"山田花子は、誰もが薄々感じているけれど誰も言い出さないことを描いた漫画家なのです。

2019/03/06

yurari

父親が花子のことを真の芸術家と言っていたが、それはどうなんだろう。膨らみ続ける自意識に飲み込まれてしまったように感じ、真の芸術家という表現はあまりしっくりこない。一方、彼女の文には時折ユーモアを感じさせるものがある。苦悶を笑いに昇華出来ていたら違う生き方があったかもしれない。・「美人で頭も良い私の親友。いつも「今の若い人ってそうなのよねェ」とか言って常識人ぶっているくせに、自分は猫を鳥籠に入れて飼ってる。」・アルバイト先にて。「まずい!青木さんが辞めたら店で変なの私1人になっちゃうじゃないのよ!」」

2017/09/18

高円寺

『ぼくたちの「完全自殺マニュアル」』にもあったと思うけど、「完全自殺マニュアル」はこの本の著者のために書かれたのかもしれないと思った。しかしこの本の苦しみとか諦観とかは、やっぱりどうしようもない気がする。というか、「どうしようもない」というようにして関わらないのが一番いいのか

2014/12/26

磯吉

感想を探すと「とにかく暗くて嫌になる」と言うのがあったので、そんなの暗いのか。イライラしそうだなと思ったけど、分かるところも多々あり、その年でそれに気づいたの?私もっと遅くにようやく分かったよって言う事あり。 ただ、人がどう出てもマイナスにしかとらないので 他人が笑わないと「威嚇して思い通りにさせようとする人」になり 笑顔を向けられると「馬鹿にしている」になり、 もー、あなたの気に入るようにするには、どうすりゃいいのよ状態。 母親は良かれと思って発言したことが、全部裏目にでていて、かわいそうだった。

2014/06/25

クリスティーナ

作者が亡くなった頃と今の自分が同い年だからか、痛いほどに気持ちがよく分かる。この世は生きにくい。自ら命を絶ってしまうことがもしかしたらこの先、私にもあるかもしれない。孤独感に苛まれたり、落ち込んだ時こそ同じ気持ちを分け合いたくてこれから何度もこの本を読む時がくるだろうと思う。

2013/04/05

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