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自殺直前日記 完全版 (QJブックス 7)

自殺直前日記 完全版 (QJブックス 7)

自殺直前日記 完全版 (QJブックス 7)

作家
山田花子
出版社
太田出版
発売日
1998-09-01
ISBN
9784872334197
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自殺直前日記 完全版 (QJブックス 7) / 感想・レビュー

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みゃーこ

背景にあるのは競争社会かな…と思う。無条件の自分、他人を判断する基準は持たず、すべて「比較」「競争」によって価値を判断することへのとらわれが強い。親子関係、学校社会にもそれが強烈に存在し、彼女はそこから自由になりたいとしながらもその価値観で物事を観察する目から自由にはなれず絶望のダイブをすることで競争と比較がつくる慢心と妬みの深いな感情から逃走した。彼女の死から反面教師的に自殺へ至る考え方を学ぶことができる。彼女の世界には敵だらけだというが本当は自分自身の卑屈さと慢心という最大の敵に破れたのだが。

2013/06/01

skellig@topsy-turvy

中々読むのがしんどかった。彼女の負の部分、自己中心的で自意識が膨張した悪意的な部分が強く出てしまっているような気がする。共感は出来なかったし、他人を罵ることでしか自分を守れないと感じていたのかと思うと何だか虚しい。もし自分が彼女とコミュニケーションを取ろうとしたらどうすれば正解なんだろう?そう考えるとあまりの断絶感に怖くなる。自分を持て余して自分に振り回されて孤独に逝ってしまった人という印象です。自意識の肥大による自分と社会のアンバランス、というのは他人事じゃないから薄ら怖い。

2014/02/03

獣狼ZAKI

自殺願望者にトドメを刺すか、逆に救いの薬になるか…。既に絶版だったので探すのに苦労した。『完全自殺マニュアル』にも記載されてるので有名な方でもある。弱い者にはこの世界は本当につまらなく居心地が悪いだけ。救いようのないどうしょうもない、辛くて答えが見つからないのならば消えてしまった方がどんなに楽な事なのか…。共感もある、甘えでもなく……。また文庫版でもいいので再販して欲しい。

2012/09/29

hikarunoir

漫画を読んでも、自殺も含め彼女の作品との思いが深まるが、その更なる裏付けと同時に、毒親/毒家族的な読み方も腑に落ちるものがある。

2016/07/27

無能さに負けて自殺した女。こっち側ではないから全く共感できなかった。自分は弱い弱い言っておきながら他人の弱い所を見てあげられないのは好きじゃないな。

2012/12/21

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