こんなにヘンだぞ!空想科学読本
こんなにヘンだぞ!空想科学読本 / 感想・レビュー
そうたそ
★★☆☆☆ 「空想科学読本」のミスを尽く叩き潰している一冊。素人目にも明らかな「空想科学読本」のいい加減さを指摘してくれているのは相当スッキリするのだが、ただ読み物として面白いのは「空想科学読本」であるのだという動かしようもない事実がある。正しいことに間違いはないんだけど、ライトな読者層は結構そんなことはどうでもよかったりする。クソ真面目にツッコみすぎているのが残念なところ。どうせなら逆にいじり倒してやるくらいの気楽さで良かったのに、と思うんだけど。
2018/07/07
ゲオルギオ・ハーン
空想科学読本で有名な柳田理科雄氏の著作に書かれている内容を科学とSF考証の点から批判している一冊。著者の山本先生はプロのSF作家であり、商業作品のSF考証を担当することもあるので批判内容が具体的で鋭い。柳田氏がいかにアニメ作品などに疎く、科学についても詳しくないことを著者は次々に指摘していく。柳田氏の不誠実さに憤る(間違いは後で謝罪することもあるらしいけど、訂正内容がさらに誤っているお粗末なこともあるそうだ)よりも、実際のSF考証や科学考証はどうするのかということに注目して読むと面白い。
2020/09/27
ギルヲ
テキトーなことばかり書いてると山本弘がくるぞッ!(笑)柳田理科雄氏、叩き潰されております。面白いのは、あとがきで『空想科学読本』以上にいいかげんで、しかも売れてる本として『日本人とユダヤ人』『血液型人間学』『脳内革命』『神々の指紋』『買ってはいけない』等が挙げられていて、と学会元会長の面目躍如というところ。とにかくまー、驚異の博識、山本弘最強ということで。でも実は私は、物理的な反証とかは全然わかってないんですが(汗)それでも面白かったですよ。
2021/06/27
海猫
ま、言いたいこともわからんでもないんだけどねー。著者の態度があまりにヒステリックで引いてしまう。
2011/07/06
ピラミッド
アンチ柳田理科雄 本。 いかに空想科学読本がいいかげんに書かれているかを論じている。昔かのシリーズを読んだ小学生時分に感じていた文章の違和感、元ネタであるアニメや特撮の設定との明らかな乖離。まさか図書館の本が嘘を書いているなんて考えもしていなかったあの頃の自分には不可解で不気味とも言える体験だった。 それらは後から考えると、取材不足や勘違い、面白さを重視した結果の暴走であり、換言すると作者的にはそこまで本気で取り組んだ本では無かったのかも知れない。認めるのは悲しいけど、そんな本は世の中にいくらでもあって→
2024/04/09
感想・レビューをもっと見る