現代SF1500冊 乱闘編 1975―1995
現代SF1500冊 乱闘編 1975―1995 / 感想・レビュー
白義
純粋に扱われている20年間の「超面白い小説」ガイドとして最高峰であるだけでなく、サイバーパンクブームに沸いていた80年代SF界の狂騒を現場から伝えるドキュメント、資料的な面白さも充実。大森望にもこんな戦闘的な時代があったのだ、というくらいサイバーパンク派と守旧派双方に噛みつき、その勢いでフェミニズムSFにも鋭い目配りを示すエッジの尖りっぷりはまさに若きSF人の才気爆発という感じ。サイバーパンクブームから日本SF冬の時代、そして雪解けの時代までを一気に一望できてさらに各年の最高の小説を手堅く知れる一冊である
2017/12/29
緋莢
著者初の商業連載であった『小説奇想天外』で連載されていた「海外SF相談室」(1987年から1991年)と、『本の雑誌』で、1990年から現在まで続く(ただし、途中で何度か中断はあった模様)「新刊めったくたガイド SF時評」を中心にまとめられた本。「海外SF相談室」は、著者自身も「思いっきり力が入っています」と書いているように、書評で結構辛い点数をつけていたり(ただし、ダメな理由もちゃんと書いているので説得力がある)(続く
2023/01/18
あさひ
乱闘編とはよく言ったもので、まるで本の異種格闘技乱取り1500本てなもんです。SFのみならず、ミステリにも言及し、わくわくさせられました。また楽しみが増えましたが。。苦しみにも似た楽しみ。知れば知るほどアリ地獄。読みたいのは罪か、欲しいのは性か。
2013/04/16
ろびん
新人ライターの大森さんって滅茶苦茶違和感ですが。序盤ずっとサイバーパンクの話題だったり、時代ですね……。
2020/07/14
深海魚
自分が生まれる前のSF状況も知れて面白かったです。しかし大森さん、昔のほうが毒舌でハッチャケてたんですねぇ。グレッグ・ベアの『天界の殺戮』を「ベア畢生の大駄作」とボロクソ言ってて笑ったw
2013/05/01
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