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冗談新選組

冗談新選組

冗談新選組

作家
みなもと太郎
出版社
イースト・プレス
発売日
2003-11-27
ISBN
9784872573985
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冗談新選組 / 感想・レビュー

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さらば火野正平・寺

新選組物語を見事なパロディ漫画で。再読だが、軽く読み返すつもりが夢中で読んでしまった。やはり面白い。大河ドラマ『新選組!』放送時に復刻されたものだが、大河ドラマのおかげで毎年貴重な歴史系の出版があるのはいつも有難いと思う。パロディの笑いが減った昨今、改めて新鮮である。ギャグの注釈が楽しい。併録は『歴史読本』連載の播州弁の赤穂浪士『仁義なき忠臣蔵』(これも大河『元禄繚乱』便乗企画だった)。やくざの出入りのような忠臣蔵を漫画とエッセイで。後書きでは俳優・栗塚旭のオカマ説を裏付ける記述が嬉しい(笑)。

2014/09/29

nbhd

結石を患った著者が、薬のききめがなければ明日手術での開腹を宣告され、その翌日に三島由紀夫が自害。本人は薬がきいて手術を免れたというエピソードがドラマチックで好き。

2014/11/30

花乃雪音

堤真一主演『決算!忠臣蔵』は「お金」と「関西弁」を切り口に描いていると聞いて本書を思い出し再読。本書は表題の『冗談新選組』と『仁義なき忠臣蔵』の2本立て、この忠臣蔵では赤穂の人は播州弁でしゃべるというある意味で一番リアリティのある忠臣蔵作品。本作はマンガとコラムで構成されているがコラムは東映ヤクザ映画は忠臣蔵をベースに作られているや日本で一番ドスのきいた方言が広島弁でも河内弁でもなく播州弁だったことなど驚かされることが多かった。

2019/11/22

ネギっ子gen

【発掘本】帯の呉智英氏による<歴史とギャグの、類い稀な融合がここにある>という評に、まったく同意。また対談(実は、この対談が読みたくて、当時購入したもの)での、三谷幸喜氏の<いちばん感銘を受けたのは冒頭のナレーションで、「ややこしい時代をますますややこしくした男たち……」とあって。新選組のことをこんなにうまくまとめた文章はない>という発言にも、最大級の同意。で、実は、『仁義なき忠臣蔵』が思いの外面白かった。“日本で一番ドスのきいた方言”播州弁による忠臣蔵っていう発想がイイね。吉良殿の三河弁もええですなぁ。

2020/02/13

Cinejazz

「新選組」と「忠臣蔵」の時代劇コミック。表題の『冗談新選組』は、浅いギャグの連発を浴びて笑いが凍りつく。播州赤穂弁を話す赤穂浪士は『仁義なき忠臣蔵』そのものであり、学術論文風の解説によると、忠臣蔵はヤクザ社会の裏返しと主張してやまず、作者が熱狂的な映画ファンだと印象づけた。

2019/05/26

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