わが闘争: 不良青年は世界を目指す
わが闘争: 不良青年は世界を目指す / 感想・レビュー
小谷野敦
角川春樹の自伝的著書。相変わらずの春樹節だが、間に挟まる俳句は超一流。娯楽小説を映画化して本を売るのは、出版界を活性化し、売れない純文学も出すことができるようにするので、角川商法は別に間違ってはいない。実の母と継母がいて、継母にもしかるべき愛情を感じているのは、前に角川源義の全集の年譜で最初の妻の三人の子が全削除されているのを見たから意外だった。それとこの人、2000年ころに死んでしまうんじゃないかと思っていたから、今でも生きていることに驚く。
2024/09/01
えがお
多分この新装版が新聞で紹介されていて、それは図書館で調達叶わずこちらを拝読。前に大好きな美輪明宏がこの人をスピリチュアリティ高い人と評していたけど、まさに。俳人としての著者の一面はこの本を読んで初めて知ったが、自らを「芭蕉を超えた」と評しているのとか、凡人の理解はまったく及ばないが、こんな世界があるんだなと垣間見れるのが本のいいところ。
2016/10/18
田中
図書館本。YouTubeでこの方を観て衝撃的で、本を読んだらこれまた面白い。本当のカリスマというものだ。芭蕉、宮本武蔵を超え史上最強の天才と自分で信じ込む。逮捕牢屋に入ろうが、角川書店を追われようが、癌になろうが、離婚を繰り返そうが、お構いなし。昭和はこういう気質の人がゴロゴロいたのだろう。今なら問題発言もこの方はお構いなし。
2023/03/20
megyumi
出版に関わる人が比喩ではなく言葉通りの意味で「本という媒体自体、読み捨てのエンターテインメントになった」と言い切るのはすごいな
2015/01/30
澤田彰二
覚醒剤に手を出したきっかけや過程を知りたくて、読み始めたが、そのような部分は、ほぼ無し。自身の優秀さに関する記載のみが印象に残りました。
2013/12/24
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