12星座
12星座 / 感想・レビュー
さと
石井ゆかりさんにはどんな肩書きがしっくりくるだろう。占い師 というと、的中率云々という事になりがちだが彼女は占いという世界の研究者であるかのようだ。 自分が他の星座の特徴をも持ち合わせていると気づいた時、12の星座は個性を持つものの繋がっているという概念がしっくりきた。自分が今落ち込んでいたのは牡羊座特有のものでありむしろ朗報だと。占いは依存するためではなく心のカンフル剤として仲良く使っていきたい。
2020/02/04
masa@レビューお休み中
面白かった〜。300P以上あるボリュームなのですが、読み始めると次の展開が気になってどんどん読み進めてしまいます。ある男の人生をひとつの物語にしたものが、12分割されているのですが、それが12の星座、それぞれの特徴であったり、性質を説明しています。牡羊座から始まり魚座まで、まるでひとつの円をぐるっと一回りするような不思議な感覚があって物語を読むだけでも面白いのではないかと思います。
2012/01/13
金城 雅大(きんじょう まさひろ)
12星座占いといえば、高校3年生の時にハマったことがある。 通っていた予備校の現代文の講師が副業で出していた本を講義中に宣伝されて、読んでみたら的を射すぎていて「なにこれすげー」となり、しばらく12星座の相性でしか人間関係を見れなくなった時期があった。 その時の知識があったおかげか、本書も読みにくくはなかったかな。 妻に言わせると「すごく抽象的な表現をする人」だそうだが。
2019/01/29
まみ
石井さんって本当にすごい、と再認識した。12星座を輪のようにつながった一連の流れとして(それも寓話になぞらえて)とらえるとこんなにわかりやすいのか! すべて自然な因果関係によって意味づけられているんだな。天体が12星座を動いていくということは(占星術の世界では)私たちも数日単位、月単位、年単位でこの輪をまわっているということだ、前の段階をふまえて次のステージへ進むことの繰り返しで成り立っているのだ、そう意識するだけでなんだか勇気づけられる。
2011/12/12
haruaki
星占いというフワフワと実体のないように思われがちものを、誠実な文学におとしてくれる優しく紡ぐ言葉に癒される。引力のある惑星に生まれ、生まれた時の星座の位置に寄り傾向が出る。各星座が繋がっていくフェアリーテールの様に、人も繋がりなくして生きてはゆけないのだという事を改めて感じさせてくれる。神話も、その星座に生まれた特徴を持つ作家や芸術家、哲学者などの言葉の引用も、一層この本をただの星占いの本というジャンルから、読み物として深みを持たせてくれている。
2016/09/21
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