レガシーⅠ
レガシーⅠ / 感想・レビュー
爽
「13歳の少女が書いた」らしいので読んでみた。本当に13歳の子が書いたのかと疑うような内容だった。アレーラは自分の運命に抗おうと必死に想いを貫こうとしていたし、ナリアンはこの時期特有の謎めいた少年だった。17歳という難しい時期の少年たちを上手く表現していた。生まれたときからの運命は変えることができない。でも、自分の強い思いで周りを変えることはできるかもしれない。周りの顔色を窺ってばかりの人生はきっとつまらないだろう。
2010/09/21
星落秋風五丈原
二つの国への想いに心を引き裂かれるナリアンと、王妃となってもなお彼に惹きつけられるアレーナ。禁断の恋に身を焦がす男女の王道ラブストーリーなので、二人が紆余曲折を経て結ばれるまでを、まるで保護者の如く見守っていられれば良かったのですが…別の脇役に萌えてしまいました。美男美女の恋愛をただ喜ぶには年を取ってしまったよ…。萌えた相手は恋愛小説に欠かせない敵役、ステルダー。彼女の‘キライ’には、国の定めで自分が王位を継げず、結婚相手の彼が王となることへの不満も多分にあるのかな…とも察せられる。
2014/12/25
だまし売りNo
中世ヨーロッパ風の架空の王国ハイタニカを舞台に主人公アレーラ姫と二つの祖国を持つナリアンとの禁断の恋物語である。ハイタニカ王国は、娘は親、妻は夫に従うことが当然視され、女性は政治や軍事に口を挟むべきではないという家父長制的な社会である。それを同年代の女性達も当然視する中で、アレーラ姫は自我を持ち、社会に関心を抱く。名前も似ているため、フェミニズム文学の代表作『アリーテ姫の冒険』のアリーテ姫を想起させる。
2019/03/07
ふうか
分厚い本だったけど、全然苦にならなかった。これを13歳が書いたなんて驚き。
2013/03/25
すがやん
13歳でこの作品を書き始めたというのは驚き。少女も、青年も、オジサンにいたるまで、人物像の描き方が上手い。物語は、分厚いわりに進みが遅く、一巻はいまだ序章っぽいが、今後の展開が楽しみではある。ここから、勢いが上がれば面白くなるだろう。
2010/12/02
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