人工知能のアーキテクトたち ―AIを築き上げた人々が語るその真実
人工知能のアーキテクトたち ―AIを築き上げた人々が語るその真実 / 感想・レビュー
あおでん@やさどく管理人
昨今の「AI」の研究開発に携わった23人のオールスター達へのインタビューをまとめた本。インタビュー自体は2018年だが、AI技術の現在と今後をよく把握できる。今の「AI」は特定のタスクで強さを発揮しているが、それを他のタスクに応用したり、因果関係や常識を理解するといったことがほとんどできていない。そこにブレイクスルーがない限り、ドラえもんやC-3POのイメージに近い「汎用人工知能(AGI)」は生まれないだろう。だが、本書のほとんどの研究者が、「いつかは必ずAGIが誕生する」と言っていた点は興味深い。
2020/10/31
nbhd
人工知能研究のトップランナーたちのインタビュー集。その中で、いちばん響いたのは次の一言だった→「ネコはドアを理解してますが、人間と同じように理解しているわけではありません(ジョシュア・ベンジオ)」。この言葉の凄みは、①環境と相互作用する知能の例として、②ユクスキュルの環世界的な世界認識の提示をしていて、③ひいては、ディープラーニングの持つ環世界の提案、みたいなところにある。今のところ、今年いちばん衝撃を受けた言葉かもしれない。「ネコはドアを理解してますが、人間と同じように理解しているわけではありません」。
2024/03/16
Mc6ρ助
『・・どの時点で汎用人工知能(あるいは人間レベルのAI)の実現している確率が少なくとも50パーセントとなるか、予測してほしいとお願いした。・・インタビューした人のうち何名かは、具体的な年を挙げようとされなかった。多くの方は、AGIへの道のりは非常に不確定要素が多く、克服しなくてはならないハードルの数も不明であることを指摘された。5名の方々が回答を辞退された。残りの18名の大部分も、匿名での回答を希望された。・・回答はきれいに分散している。(p650)』18/23名がシンギュラリティ肯定であることは興味深い
2021/02/21
うえ
多くの学者・技術者へのインタビューで構成されている。カーツワイルはGoogle社技術担当ディレクター。「カーツワイル 軍事利用は、専制的な政体とは別の問題です。私は中国政府の専制的な傾向を憂慮していますし、情報の自由をより多く認め、民主的な政治を行うよう願っています。…私の懸念は、AIが暴走して自由意志を持つことではありません。AIと私たちは深く結び付いていると思うからです。私が懸念しているのは人類の未来です…AIの安全性を確保する最善の方法は、人類としての私たち自身を律することを心がけることなのです。」
2023/06/06
takao
ふむ
2022/03/30
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