21世紀を生きのびるためのドキュメンタリー映画カタログ
21世紀を生きのびるためのドキュメンタリー映画カタログ / 感想・レビュー
imagine
「2010年以降」の「生き延びるための知恵」についての映画を集めた一冊。手作り感があり商業主義からは解放されているが、書き手は玉石混交かつ支離滅裂。良かったのは三上智恵、阿武野勝彦、土屋敏男、東良美季。酷いのは出演作の意義が理解できていない外山恒一、映画を作る動機となる熱量自体を冷笑する開沼博。SMAP謝罪会見評も目新しさは無い。映画から松江哲明、森達也、テレビから清水潔、国分拓といった代表選手が文を寄せていないのはなぜなのか。依頼すらしていないならば良識を疑う。岩佐寿弥『オロ』評の岡田秀則がMVP。
2021/06/11
nizimasu
最近、想田和弘さんをはじめとして随分ノンフィクションの作家が増えているのと思いきや原一男さんとか小川紳介さんとかでてきて昭和っぽいイデオロギーやノンフィクションの作法というものからあまり変わっていないのかなと思った次第。ただそこには圧倒的な福島の原発の問題があるわけだけどそこに世間にも届く広がりのある作品がちょっと感じ取ることはできなかった。あと性のジャンルでいまだにテレクラキャノンボールとかを論じていて随分古いなと。やっぱりそこには圧倒的な労力で目先の心地よさを粉砕するようなノンフィクションがみたいもの
2016/05/15
Rusty
いいドキュメンタリー映画が沢山あるのに、残念ながら地上波(奇的に放映されてもド深夜)どころか地方の映画館ではほとんど上映されず、本書で紹介されている映画も半分近くはDVDになっていないから「見る方法」欄には自主上映会のお問合せ先ばかり。『死刑弁護人』とかDVD出たら絶対買うんだがなぁ。今年のベルリン映画祭金熊賞がドキュメンタリー『火の海』だったりするのに…まあ、いい映画=シネコンで上映される映画じゃないのはドキュメンタリーに限らないか。
2016/07/29
hiratax
ドキュメンタリー好きには良い並びなんだが、ドキュメンタリー村に閉じている気も。結果的にそうなったのか、編者や出版社のセンスなのかわからなないけど。都築響一が「夜露死苦現代詩」を上梓したら現代詩論壇に黙殺されたエピソードがあって、その論壇的なものがこういう本なのかなと。でも、あれがない、これがない、の反論を受け付けていたら前に進めないんだけど。
2016/08/25
レンコン餅
21世紀の概念に疑問視が挙がるけれど、日の目を見ない(本当に失礼)ドキュメンタリーを残す意味がよくよく分かる。第二弾は、世界のドキュメンタリーでいかがでしょうか?
2016/04/08
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