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映像の原則 改訂版 (キネマ旬報ムック)

映像の原則 改訂版 (キネマ旬報ムック)

映像の原則 改訂版 (キネマ旬報ムック)

作家
富野由悠季
出版社
キネマ旬報社
発売日
2011-08-29
ISBN
9784873767369
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映像の原則 改訂版 (キネマ旬報ムック) / 感想・レビュー

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bura

「鉄腕アトム」「機動戦士ガンダム」の富野由悠季監督がアニメ演出について、基礎知識から応用まで12章に分けて書いた技術書。絵コンテを中心に映像演出についてとても丁寧に書かれている。実写演出を目指す人にも勉強になると思う。専門学校のテクストレベルの内容でややレベルが高いが、アニメや映像好きならかなり楽しめる。 長年、一線で活躍してきた名監督。さすがの一冊でした。

2022/02/20

k5

絵が動く、ということに徹底的に心砕いた解説書で、とてもエキサイティングでした。ヴィジュアル的なことは、この前に読んだ『映画表現の教科書』とも共通点が多いですが、こちらは演出家の手によるものだけあって、動きや速度に関する記述にうなります。とくに第五章の半ばにある、主観のカメラ、客観のカメラの劇的構成の話が印象に残りました。映像を見ながらいろいろ考えてみたいと思います。

2020/01/04

姉勤

その肩書きは本人の不本意としても、「ガンダムの富野」で括られる著者の、稼業である数十年のアニメーション監督によって培われた、広範囲に応用が利く”映像論”。素人でも分かる様な力学的,生理的表現作法があると思えば、「これが理解出来ない人は向いてないので、この世界を諦めなさい」との”優しい言葉”も。人間には得手不得手があり、不得手に准じて生きる事は、成長の糧にはならず、歪むだけと感じる事もしばしば。「才能が無いからロボットアニメしか出来なかった」謙遜とコンプレックスが育てたアニマ(生命力)今期の新作にも感じる。

2014/10/29

富士さん

再読。命題の集積のような本書は、驚くほど検証に耐えません。最終的にどう見えるかは演出家ではなく視聴者が決めることです。具体的な例がないと賛成も反対も出来ません。演出というものは帰納的なものだと思うのですが、その視点は希薄なようです。反面、演繹的だと開き直るつもりもないようです。ここに書かれているのは富野由悠季の原則であって、映像の原則ではありません。でも、それを解き明かすのは演出家の仕事ではないでしょう。本書で示された演出上の命題ひとつひとつを検証していく作業が、本書の後に残されています。

2014/03/27

kanako

Gのレコンギスタ絶賛放映中の富野監督による映像作成のための教本。自分にとって映像作品は直感的に(個人的な)良し悪しが判断できるのにうまくその理由が説明できない魔法みたいなものだったが、本書のおかげでその端緒が掴める(気がする)。スタニスラフスキーや宮川一夫など引用先も多彩で勉強家なことが垣間見える。「こうあるべきだが現実にはできていない」「自分もこれ以上語れない」といった実直さに好感。

2014/10/26

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