キネマ旬報コレクション 21世紀の淀川長治 (キネマ旬報ムック)
キネマ旬報コレクション 21世紀の淀川長治 (キネマ旬報ムック) / 感想・レビュー
踊る猫
軽い気持ちで読み始めたムックなのだけれど、なかなかどうして手強い。書き言葉でクールに、圧倒的な知識と情熱をエンジンとして作品を愚直に分析してみせる(しかも、小賢しい知識人や批評家からの引用が一切ない!)淀川長治と、語り言葉でホットに映画人と切り結ぶ淀川長治。両者を存分に満喫することが出来る。自分の息子のように可愛がっていた北野武に対し「失礼だけど齢おいくつ?」「50歳」「じゃあまだ少年だ」と励ますところで度肝を抜かれた。淀川長治、今で言うところの『WIRED』編集長のような、生けるメディアだったのだろうか
2019/11/03
ぐうぐう
談志師匠の楽屋話が強烈におもしろかったのは、現在の芸人の話をしていても、幼い頃から見聞きしてきた名人のエピソードがそこに巧みに挿入され、落語史を感じられたからだ。飛ぶ鳥を落とす勢いの売れっ子芸人も、なんの脈絡もなくいきなり生まれたのではなく、長い長い芸の歴史の蓄積の上に(本人達にその自覚がないにしても)立っていることを、談志師匠の語りから気付くことができた。同じようなことが、淀川さんの映画談義にも言える。(つづく)
2016/06/06
法水
期待していたのに誤植が酷すぎて壁に投げつけたくなるレベル。キネマ旬報も落ちたもんだ。結局、刷り直すことにしたそうだけど、だったら現在書店に出回っているものを回収するのがせめてもの矜持ではないのか。淀川さんにも失礼。
2016/06/11
るぅ姉
文字の上では激しい批判もある淀川センセイ。北野武との対談すごく面白かった。たけしがたじたじになってるのが目に見える。スターへのレクイエムは涙が止まらぬ。映画を愛して信じた人。私はまだまだだな。各年のベストテンを参考に大いに映画を楽しみたい。キネマ旬報なのに誤植がひどくて泣ける、、、
2016/10/11
MonoWaTameshi
他の方も書いているけれど、まるでゲラか刷り見本を読まされているかのような、誤植ばかりのムック。ぴあぎ出すものでこの手の物は見かけたことがあるけれど、なぜここまで悲惨なことになってあるのか、意味が分からない。せっかく恩讐の末、キネマ旬報社の出版物でしかも事実上の巻頭に町山智浩を登場させているのに。これじゃ手の込んだ嫌がらせみたいだ。
2016/07/03
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