本朝幻想文學縁起: 震えて眠る子らのために
本朝幻想文學縁起: 震えて眠る子らのために / 感想・レビュー
紙魚
百物語の体裁をとっているが、怪談のアンソロジーにはあらず。本朝の怪異を彩るオカルトな人物や宗教についてのエッセイというところ。三国のみならず西洋のオカルトにも造詣の深い荒俣先生の筆が光る。装丁もなかなか凝ったものだし、挿絵の類もこれまた不気味不思議で面白い。有名人や有名事物以外にも多く紙面が割かれておるあたり、ペダンチストにもたまらぬ書でありませう。
2009/07/24
ごん
空海の真言についての「言葉を使う」と「理解する」のは違うというくだりがとても印象に残ってる。あと、秋成と宣長のやり取りの話や、篤胤の思想のあたりを(時代ものどかだったせいか)荒俣先生は無邪気に楽しんでいるけれど、今の時期に振り返るとちょっと薄ら寒いものがあったりとかも。
2014/02/26
丰
Y-20
2006/02/07
澤水月
940610
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