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選択なしの進化: 形態と機能をめぐる自律進化

選択なしの進化: 形態と機能をめぐる自律進化

選択なしの進化: 形態と機能をめぐる自律進化

作家
A. リマ・デ・ファリア
Antonio Lima de Faria
池田正子
池田清彦
法橋 登
出版社
工作舎
発売日
1993-05-01
ISBN
9784875022183
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選択なしの進化: 形態と機能をめぐる自律進化 / 感想・レビュー

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gachin

アンチ総合説過激派。論理・例示・肝心の総合説の理解がボロボロで独り相撲という感じ。ただ、形態形成における物理的過程の共通性をもって相同性を定義しようとしてるところは深層相同性の萌芽的概念ぽく感じた。でも物理的過程云々を出すなら、ザイラッハの思想との兼合いには触れて欲しかったかな。ボロボロなので世に出す本ではないと思うものの、このくらい大風呂敷を広げた思考だけは研究者たるものしとくべきかなと思った。現在の進化現象の理解には、著者のような累々たる有象無象との関わりが(良くも悪くも)あったんだなと再認識した。

2019/07/07

著者が秩序、箇条書きが大好きで、ランダムと熱力学第二法則が嫌いなことはわかった。ランダムに見えるのは無知ゆえである論者。鳥のオスの羽の色は性選択じゃなくて温度で説明できると主張してるけど、ほぼ同じ環境にいる(同じ温度で生活している)メスが地味な褐色なのはなぜかについては説明してない。筋肉量の違いによる体温の性差で説明つくんだろうか。訳監修してる池田さんの意見に賛成。豊富な事例と、生物はまず物理的な条件に制限されてるという切り口はよかったけど、論理展開はイマイチかな。最終章のネオダーウィニズムの主張は仮想敵

2012/05/01

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