僕はずっと裸だった
僕はずっと裸だった / 感想・レビュー
nizimasu
国際的な前衛舞踏家によるエッセイ集。裸、そして踊りというのは人間の記憶に結びついている。子供の頃、そして師である土方巽ーー。身体性はこの記憶と記録の危うい緊張の中から生まれ放出される。難しいようでどこかユーモラスでもあり、踊るような文章もまた魅力
2011/10/08
Kodo Tenco
機内の読書で頂戴したご縁というのが実は少しある。本書もそのうちの一冊で、太平洋沖で田中泯を読んでいると、隣に坐っていた男が話しかけてきた。国連に勤務するインドネシア人で、どうも泯の「からだ」が本能的に氣になったということであった。私とからだというのも本来は交差の美に過ぎず、一瞬の交わりでしかない。そのお交わりのときに、「私のからだ」と視るのか、それとも「私とからだ」と視るのかによって、だいぶ宇宙観が異なってくるであろう。地球が二度と同じ地点を回転しないのと同様、書物でも二度同じ文章に出逢うことはないのだ。
2017/07/19
ギマ
知らない言葉が乱立する。知らない踊りを踊るヒトの踊るための言葉。言葉を生み出す場所が違う人の文章はとても刺激的だ。五歳の娘が鼻歌を歌いながら自由に動いている様が、文中の写真に重なった。
2015/02/06
たぶんテナガザル
2回目。初めはものすごく読むのに時間がかかった気がするが、今回は少し読みやすく感じた。とはいえ、実感しながらの読書、楽しいが時間はかかる。時間が過ぎていくとも言えるかもしれない。
2017/05/14
takao
前衛ダンサーだったのか。どうりで。
2017/10/07
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