青春の屈折〈上巻〉 (全集 現代文学の発見 第14巻)
青春の屈折〈上巻〉 (全集 現代文学の発見 第14巻) / 感想・レビュー
ケイ
ヒロポンさんが下巻を読まれていたので図書館で入手。同時代の作家の20~100頁の13篇の小作品集。長いので毎日少しずつ読む。「冬の蠅」梶井基次郎、牛乳から出られぬ蠅、主人の留守に寒さで死に絶えた蠅、病に倒れている梶井が書いた気持ちを考える。「若い詩人の肖像」伊藤整、素直に、同年代への作家への嫉妬や焦燥感、大家への憧れ、生活と勉強、芥川の死を描く。「ダス・ゲマイネ」太宰治、恋をしたのだ、から始まるのが、その後の展開で太宰が遊んでいるようだ。語り手のお前は誰だ? 「きけ わだつみのこえ」だけ辛くて読めず。
2014/04/25
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