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潮田伝五郎置文

潮田伝五郎置文

潮田伝五郎置文

作家
藤沢周平
出版社
光風社出版
発売日
1991-07-01
ISBN
9784875191841
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潮田伝五郎置文 / 感想・レビュー

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山内正

峠から倒れてた娘を背負い城下に 母と二人暮らしの新三郎 何れ嫁にと約束の利穂が様子を見に来た 保坂家の出入りは評判が悪いからと注意するが  屋代家の親もいい顔はしない様に 野沢の親戚へ出ると雪江が 新三郎の使いは中身は何かと保坂の取巻きが問い詰める  家老と城内で争ってる様だと 屋代家から報せに奥座敷へ 利穂の枕元に弟と母親がいた 自害だと?身籠った? 保坂家の? 家の木戸から一度街道を見た 人影が掛ける様に近づく 母上あの雪江が帰ってきた様です

2022/06/15

山内正

具合はどうですか 十九で嫁に二十五でより美しくなって戻った あまり良くないのよ疲れてね  幸ちゃんは幸せそうね  おつやもナガ働かせちゃいけねぇな 家の戸を開けむっと空気が 今日は休むって?時々? おつやってあんたのかみさんかね 茶屋で死んでたよ  ふとおつやは長次郎が嫌いだと  思い出す  あたし見たんですその男手に布を巻いてと茶屋の女が 何処行ってたんです無理しちゃあ 帰らないって?少しこのままいてくれないか 病人なんか頼りに  その手どうしたっておつやが言ってたと急に蘇った 殺った奴が分かったよ

2022/07/04

山内正

一度断られた今田屋から もう一度と頭を下げられ引き受け 息子は稼業に興味を持たなかった 仕事の事も家の事も何の憂いの無い 事に満足していた藤次郎 縁の切れた男が妹おきぬ事でと 内弟子音吉が付いてきた 音吉はおしだが耳は聞こえる 涙を流し親方の袖を掴む 悪い男に騙され岡場所の納戸に寝ていた身請けの金を払えと おきぬを引き取り養生させる 前の男に呼び出された後を音吉がつけた男に殴られる時身体を張って 庇う時後から藤次郎が離した 荷物も持たずにおきぬの手を握る

2019/12/31

山内正

峠のお堂に若い女が倒れてた 両親を亡くし江戸から野沢の途中で 父と妹を亡くし母と暮す新三郎は 眠ってるのが妹に見えた 後ろから女の病人が居るそうねと 許嫁みたいな利穂が薄く笑った 中老保科に出入りしてる噂が 雪江と名で隣藩の親戚を頼ると言う 今もいるか分からないと 横から母が又この家戻って来なさい 中老が家老の失脚を狙ってる動きが 突如利穂が自決したと知らされた 父親は儂が家老の命令でやらした事だ自業自得だなと 家の畑仕事の途中街道へ目をやると 人が駆ける様にやって来る 母上貴女の娘が帰って来ました

2019/12/14

john

映画化された山桜という短編が読みたかったのだが、他の作品もすべて良かった。 映画化してほしいなと思ったのは、二天の窟という、老境に入った宮本武蔵の物語。 武蔵も老いるとこうなるのか、と大変興味深く読みました。

2022/06/24

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