幻想文学館 (5)
幻想文学館 (5) / 感想・レビュー
読生
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2022/04/10
Fumitaka
小学生の頃題名だけ見て「俺には関係ないかな」と思ってたら、よく見たら表紙の女の人と骸骨が一緒にいて「ファンタスティックってそういうファンタスティックだったか!」と図書館に戻されるのを歯噛みしながら見送っていたのを今になって全部読了。ノヴァーリスの短編や『白痴のバチスト』、あと『エミリーにバラを』も味わい深い。最強すぎる『死女の恋』、『ポーの一族』のどれかの話で「月光や薄闇に恋しても仕方ないから……」と躊躇するところをゴーティエは全力で駆け抜けていく。彼の一貫した人外美女萌えの姿勢は讃えられるだろう。
2020/05/05
アン・シャーリー
昔風の詩的な文章で綴られる、美しい恋の話にうっとりする本。児童書のようにひらがな多めの文章で、難しい漢字にはルビふってあったりもするので、子供向けか、と思って読むとやばい。なんたって最初がホフマン『砂男』である。ヤバイ。「こうして、子どもたちは読み書きのほかに、他人をうらやみ、憎みあうことを学んでいく。つまり、いやらしい大人になることを……。それは、地獄だ。」(ノディエ『白痴のバチスト』)
2017/06/24
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