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恋人たち (とぴか)

恋人たち (とぴか)

恋人たち (とぴか)

作家
穂村弘
宇野亞喜良
出版社
芸術新聞社
発売日
2015-04-29
ISBN
9784875864462
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恋人たち (とぴか) / 感想・レビュー

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tototousenn@超多忙につき、読書冬眠中。

男と女を画家が描きました 画だけじゃ淋しいので 歌人はふたりに言葉を与えました 画家はふたりに色を塗りました ふたりは自転車に二人乗りをしてパン屋へ向かってペダルを漕ぎます ふたりは愛の歌を歌う恋人たちになりました

2021/03/29

Vakira

物語は時間があって成立する。映画はその物語の時間は決まっているし、小説やエッセイはだいたい読む速度が判る。200ページなら何分掛かるとか。読了までの時間は造り手の思いのまま。しかし絵本は違う。文字も絵の一部になったり。瞬間に感じる時もあれば、じっくり何分か絵を眺めていたり。これが絵本の面白い処でもある。この本でそんな物語と時間と絵について考えさせられた。恋人たち。人間だけでなく色んな生命の未来への繋ぎ手。今回は金曜日から始まる。宇野亞喜良さん80歳時の作品。コラージュ的作画。絵から想像と時間が膨らむ。

2021/01/17

ぐうぐう

僕とマリ、恋人同士の何気ない日常が綴られる。けれど、その日常は、どこか奇妙だ。モカと書かれた甲虫(コーヒービートル)をコーヒーメーカーで挽いて朝食の用意。テレビでは地引き網にオスの人魚が掛かったと報じている。前作よりもシュールさが増した分、宇野亞喜良の絵の比重が大きくなっている。コラージュがシュールさをさらに加速させ、けれど物語はあくまで恋人達のささやかな日常を綴っていく。海に投げられたプラネットを拾った者によって、恋人達の物語は引き継がれる。(つづく)

2018/09/26

Kumiko

ほむほむの児童書だ!と思わず手に取った途端、昼下がりの書店から別世界二冊ワープすることになってしまった。私も甲虫を選り分けて今日のコーヒーの味を決めてみたい。ミルに入れたらさぞかしガリガリと大きな音を立てることだろう。恋人たち二人の瞳は切なく大きく見開かれ、シュールな世界を一寸たりとも見逃すまいとしている。シュール?それは誰が決めるのか。ほむほむの中では全てリアルなのかもしれないのに。軽いエッセイとは全く別の顔を持つほむほむ、恐るべし。

2017/08/05

ヒラP@ehon.gohon

マリとぼくの二人の暮らしに非条理が入りこんだ様な世界観。 朝起きてパンを買って食べる、それだけなのに異次元に放り出されたように感じるのは何故でしょうか。 タイトルと距離感のある「芸術作品」。 このふたり幸せなのでしょうか。

2021/08/23

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