埴谷雄高集 (戦後文学エッセイ選 3)
埴谷雄高集 (戦後文学エッセイ選 3) / 感想・レビュー
nakagawa
埴谷雄高氏のエッセイ集。彼は戦前から日本共産党に入り左翼だった人である。私は左翼はあまり好きではないが、興味が出たので読んでみた。柄谷行人氏、花田清輝氏、丸山真男氏、三島由紀夫氏、スターリン、毛沢東、吉本隆明氏などの人物も出てきて面白かった。やはり左翼だろうが保守だろうがこの世代の人の思考は深いなあと感嘆した。保守も劣化したが左翼もかなり劣化している。彼の死霊という作品は一度はいずれ読んでみたいと思う。
2017/08/01
のうみそしる
近寄りがたく、まったくわけわからんこと考えてる人と思っていたが、まあその通りだった。存在がいまや私たちを侵食している。ある、ということ。それを意識してる主体。あらしめているのは存在か? ならば非在ではなく、のっぺらぼうの瞬間に気づけるか。難しい。永久革命者。サーヴィス魔。蟄居イメージの埴谷さんだが、文学者たちとの頻繁な交遊があったんだね。
2024/07/18
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