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マリカの永い夜/バリ夢日記

マリカの永い夜/バリ夢日記

マリカの永い夜/バリ夢日記

作家
吉本ばなな
出版社
幻冬舎
発売日
1994-03-01
ISBN
9784877280062
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マリカの永い夜/バリ夢日記 / 感想・レビュー

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ミカママ

表題のちょっと不思議な小説と、後半はばななさんのバリ島訪問記。あぁぁぁ、バリ島、訪れたい。これをきっかけに、ばななさんと伝説の編集者はくっついたのか?(のちに離婚)て、そっちにも気がとられてしまった。

2017/12/21

cithara

表紙の鮮やかさに圧倒されてつい借りてしまった。出版社の勝利! 「池のなかに茂る森みたいなロータスの花や葉の向こうの小高いところに、茶の寺院の門が鮮かに見えた。」「水は緑色の透明なゼリーみたいに見えた。その向こうには果てしなく深い渓谷があって、濃い緑の匂いがしてくる。」これぞ私の想像するバリの風景。写真のロータスの池と寺院から目が離せない。お洒落なコテージ、天蓋付きベッド、ウェルカムフルーツは女性雑誌だけのバリにすぎない。本作品からはケチャのエキゾチックな響きやジャングルの濃い匂いが漂ってくるようだった。

2019/03/07

そり

少女マリカは辛い境遇が原因で多重人格になってしまった。だから自己防衛の為に他の人格を生み出したのだ。そう思ったんだけど、他の人格達の言うところ、自分達はマリカの魂に引き寄せられた霊的なものだと主張する。例えば牛乳アレルギーの人格がいる。しかし他の人格では牛乳を飲んでも全く問題がない。不思議だ。この小説で面白いのは読んでいて2つの説がどちらも正しいようなあやふやさを感じること。実際、物語の始まりの時点では人格は2つにまで統合されている。面白い観点だと思う。多重人格について興味が湧いた。

2013/02/17

マルタバ

一度目のバリ島旅行で、こんなにもバリ島の色々な側面をうまく表現出来るのは、ばななさんの才能だよな~と感心。バリ島とは、本当に不思議な島です。マリカの中の多重人格の1人『オレンジ』からの手紙には泣いてしまった。オレンジ達がマリカを守ろうとするその強い気持ちに驚くと共に、人間の脳はとても複雑だなと、とても興味深かった。そして、マリカには今までの辛かった分以上に幸せになって欲しいと思いました。バリ島好きには、バリの匂いを感じられる一冊だと思います。

2016/10/16

しょーこ

バリ島への予習も兼ねて読書。前半のマリカの~は、多重人格を持つマリカと元精神外科のジュンコ先生がバリ島を旅する物語。後半はばななさんのバリ島旅行記になっている。海、プール、ダンス、食事、買い物と島を満喫してらっしゃる!約20年前のことだけど、ガイドブックには載っていない生の体験をみることができてよかった。装画、写真もよかった。装画=原マスミ、装幀=山口昌弘

2012/08/14

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