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葉っぱ

葉っぱ

葉っぱ

作家
銀色夏生
出版社
幻冬舎
発売日
1994-07-01
ISBN
9784877280147
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葉っぱ / 感想・レビュー

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やすらぎ

空に向かって君は飛び立つ。上昇気流が後押ししてくれる。青い空に吸い込まれ、雲を越えてやがて夜空の星と顔合わせ。秋になると地上に舞い降り、木々を鮮やかに染める。希望に満ちた色。私好み。夢うつつ。恋に落ちる。…冬空が暖かく、春の息吹きが待ち遠しい。いつでも若葉のように、柔らかく淀みなく。望む、守る、待つ、逃げる、笑う、救う。すべて大切なこと。やれることを全うし、水面に浮かぶ葉は何を想う。波紋に揺れ動き、流れに身を任せ、何処かに辿り着く。一葉は儚く、多葉に同じものはなく、ありのままを受け入れる姿が刻まれている。

2021/11/10

紅香@本購入まであと9冊

『星のように爆発すると様々な色になるもうひとつの天体は木の下でくるくる回っています』もうすぐ落ち葉の季節。色とりどりの葉っぱは虫達のお布団に、微生物たちのご馳走に、人には過ぎ去った後、冴え際なく届く感傷の手紙のように降るのだろう。葉っぱに乗せた銀色さんの言の葉に秋の風の写真の中にあの頃の入り口を気がつくと夢中で探していた。『初めて君と二人で歩いていると何も考えられなくなるドロップだ 天から降ってくる笑い声が』落ち葉を幾つか拾いに行こう。とても詩的な、音が聞こえてきそうな、何か啓示されてる地図のような。

2014/09/14

toki

はじめて読んだのはずいぶん前。近いうちに紅葉を見に行こうという話が出ていたからか、図書館で目に留まり久しぶりに読みました。あの頃に好きだった写真、あの頃に好きだった言葉、あの頃に好きだった人。葉っぱが色づくように、鮮やかによみがえる。アルバムを開くようにあの時のあの気持ち。

Kaoru

静かで素敵な詩集

2023/01/30

のりじゃん

再読。前に読んだのは、発売当初。だから10年振り。秋なせいか、色々な葉っぱの写真と詩を見ているとカメラを持って紅葉の撮影に出掛けたくなってきた。

2014/10/15

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