尾張春風伝 上
尾張春風伝 上 / 感想・レビュー
JINKO@灯れ松明の火
14-201いつから積読本になっていたのか定かでない。2010年のリストには既に入ってた。ドラマ「大岡越前」で見た尾張の殿様に興味を持ち、そーいやあったなぁと読み始めました。いやー春さま、良いオトコです!粋だわー♪二十男に生まれ、表に出ることなく終わるはずだった通春さまが辿る数奇な運命。わくわくします。Amazonさん、早く下巻を!待ってます!
2014/12/10
Haru
これは掘り出し物!主人公は尾張徳川家7代目藩主・宗春。二十番目の子として生まれ、正史では7男の宗春(物語では改名前の通春)は親しい人間には「春様」と呼ばせていた、かなりくだけた人物。7男ということで周りからは「藩主になる可能性のない一生部屋住みのただ飯食い」といないものと扱われ、本人は「気楽な身分」と江戸の文化を満喫することに余念がない。一見馬鹿殿のような通春だが、実は広い視野と優れた政治感覚を持っていて、彼の立場ゆえの一歩引いた観察眼が面白い。この時代が好きな方にはぜひ読んでもらいたい一冊です。
2013/03/18
ophiuchi
尾張家先代藩主の末子(20男!)で、当代藩主の弟、松平道春(後の徳川宗春)18歳が名古屋から江戸に上るところから話が始まる。自由奔放なバカ殿ぶりは吉宗と同時代にいたとは思われないほど。著者の自分語りが目立つのは司馬遼太郎を意識してのことだろうか?
2014/03/21
須那 雄太郎
津山市立図書館
2021/10/16
Ryuji
★★★★★8代将軍徳川吉宗と同時代に生きた尾張藩主徳川宗春。吉宗と180度違う考え方や政治手法、とても痛快な人物。緊縮財政か財政出動か?現代日本に置き換えてみても面白い。それにしても徳川家(将軍家・御三家・御三卿・親藩)というのは江戸幕府260年を通して本当に良い人物がたくさん出た家だとつくづく思う。
2012/10/28
感想・レビューをもっと見る