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作家
古川日出男
出版社
幻冬舎
発売日
1998-02-01
ISBN
9784877282165
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13 / 感想・レビュー

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海月

視覚を、形のないモノを言語化することは難しい。だからこそ、それが理想的に為された文章の破壊力は凄まじい。言葉にある限界を超越しようとする古川氏の強烈な意志と真摯な姿勢は変わらないのは既読の作品で解っているが、デビュー作である故か、純化されていて鮮烈だった。後に《神》を幻視する運命にある主人公と、サルと密林と原始の色彩の奔流。文章が映像を孕むという構成にも圧倒された。

2015/08/08

mamati

何これスゴイ。途中で差し込まれる寓話も好き。死生観、自然に対する畏怖、性、再生、ヒューマニズム、宗教など、キーワードがたくさん。響一とウライネの関係性が好きだった。色、イロ、いろ、で頭の中が溢れかえる、こんなの初めて。なかなかの一気読みでした。面白かった。

2014/01/28

バーガー

名状しがたい小説のようなもの。第一部の色彩感覚と平衡感覚はとても素晴らしかった。第二部の書き味も凄く素敵だったけど、いかんせんテーマに対して文量が少なかった。もっとこの人の本が読みたいと思えた一冊。

2012/12/15

みい⇔みさまる@この世の悪であれ

☆×4.0…なんだかこのテイスト読んだことあると思ったら「アラビアの夜の種族」の著者の方でしたね。この作風は嫌いじゃないですよ。ただし、この作品に真意を求めるのは間違いかもしれませんね。不思議な世界を楽しむための作品。もちろん響一の色へ対する渇望、そして芸術に関しては現実にそれも目にしたい欲求に駆られました。そして後半に出てくるCDの引き込まれるサウンドにも。そしてココやマーティンの…と思うとこの作品が文章だけなのがもったいないな!!

2012/12/02

なぎ

初めて古川さんの読みました物語に吸い込まれる内容で 私的には好きな本でした言葉以外に五官に通じて伝わる感じがしました他の作品も 読んでみたいと 思いました

2011/10/13

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