ワールドアトラス (幻冬舎文庫 い 6-1)
ワールドアトラス (幻冬舎文庫 い 6-1) / 感想・レビュー
読み人知らず
1990年代後半に出版されてるからインターネットがまだ出始め。でもモニターとテレビを分けるとか、テレビの時代が終わりかかってることを感じてる。ヴァーヴァリアンとして、分かるわからないを無視して言葉を連ねていく。
2013/09/27
readtuktuk
1988年から2年間、雑誌『ホットドッグプレス』に連載していたコラムを90年に単行本化。97年に文庫用に追記したもの。辞書形式で80年代後半の風俗、事象が解説され、「世界全体のマップ帳」=ワールドアトラスを造ろうとしている。まあ、20年も前のことだから死語になってたりしてるものもあるけど、いとうせいこうの博識、予知能力、反射神経の良さ(だからテレビの司会でもあんなに素早く的確な突っ込みができる)がわかる言葉の世界地図。80年代末といえば僕の第一次いとうせいこうブームで、20年たった今が第二次いとうせいこう
2008/08/08
Jimmy
読んだのは単行本のヤツです。世の中を映し出すキーワードを150ほどABC順でピックアップして用語解説した辞典風エッセイ。いとうせいこう独特の斜に構えた切り方が面白い。例えば「GAL」。最初は「男から商品と見られた女の子」の意味だったが、当の女性のパワーによって次第に「商品の自覚を持った女の子」となり、女は一様にセクシーさを前面に押し出し、カメラを向ければポーズを取るような自意識を持つ、と規定する。しかし大半はひねりのためのひねりになっている面もあり、少々飽きる。
2009/09/28
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