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顔面麻痺 (幻冬舎文庫 ひ 2-1)

顔面麻痺 (幻冬舎文庫 ひ 2-1)

顔面麻痺 (幻冬舎文庫 ひ 2-1)

作家
ビートたけし
出版社
幻冬舎
発売日
1997-04-01
ISBN
9784877284398
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顔面麻痺 (幻冬舎文庫 ひ 2-1) / 感想・レビュー

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みなみ

バイク事故で入院した治療記録。当時事故のニュースと復帰会見の姿に衝撃を受けたのを記憶しています。たけちゃんはもうテレビには出られないのでは‥‥と思ったものです。ご自分の勘を信じて生きてこられた信念を感じました。と共に生き物の治癒力は素晴らしいと思いました。

2021/01/21

みゃーこ

最後の方の生と死について悶々と病室で思考を繰り返す孤独なたけしの脳の中での出来事を読んでなぜか涙が止まらなかったし、こんなことを書いたたけしに感謝した。マスコミの前でその醜い顔面麻痺をさらしたとき「なぜ」と思ったが、これを読んでたけしが下した決断やそのすさまじい生きざまにやはりこの人は天才と思った。死を意識した時の気持ちやそれを他人事のように騒ぐ大衆との乖離がものすごく不気味だった。生と死についての哲学としてすごく参考になる。

2012/10/06

よし

バイク事故で奇跡の生還を果たした壮絶な入院記録。「事故の特に道路に投げ出されて、そのまんま死んでしまった世界ってのが向こうにあって、それはそれで、オレが死んだものとして世界が続いていく。ーー妙な感覚なんだけど、瞬間瞬間で世界が生まれていて、前の瞬間の世界と次の世界とは必ずしもつながっていない。瞬間瞬間に別々の方向に世界が続いていってるんしゃないかって。」「「イワン、デニーソビッチの一日」みたいに、その枠の中での最大公約数的な生き方つてのは何でもあるはずだから、それを持っていれば楽しく生きられると思うね。」

2020/01/23

出口求

これは必読。ビートたけし47歳のとき世間をあっと言わせたバイク事故、復帰までの間を克明に描いた一冊。「麻痺も、病気も全部背負って生きていく」という言葉に器の大きさを感じます。しかも「人間は枠を持って生まれる。枠はゲームのルールだ。変えられない。その枠の中で最大限生きる」と絶対に人生を自分の意識のもとに置いている。この人はとても強い意志で生きているのです。このときの考えは、絶対に今の高齢化社会や延命治療などに示唆を与えると思います。

2019/08/10

148cm

ビートたけし氏の、バイク事故〜復帰会見までの闘「生」、生きるための闘いを綴ったもの。 警察が「よくて植物人間」と見た凄まじい事故ながら、医師曰く数々の奇跡が重なり生還した。 傷や病を治すのはあくまで自分、医師は手を貸してくれる存在と言い切り、顔面麻痺の手術は拒否。自らの治癒力を信じ、治らなければ背負って生きると覚悟する。 全編を通してビートたけしという生命体の野生的な、ふてぶてしいまでの強さ・逞しさを感じるのだが、「呆気ない」という言葉が多出するのも印象的。 死の淵を生き延びた人間の、諦めた強さなのだろう

2018/12/15

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