かなえられない恋のために (幻冬舎文庫 や 4-1)
かなえられない恋のために (幻冬舎文庫 や 4-1) / 感想・レビュー
佐島楓
バカボンのパパではないけれど、「これでいいのだ」と私に言ってくださった本。ああ、これでいいんだな、と。楽になりました。私の人生は、私次第。私の時間は、私のもの。当たり前のことに今更気づき、開き直れました。
2014/06/20
FuSa
20年前のエッセイなのに、全然古くないことに驚き。社会も人も、全然変わってないんだなぁーと実感できる1冊。今私はちょうど山本文緒がこのエッセイを書いた年齢と同じくらいなので、考えていることに共感したり、ハッとしたり、うーーん?と思ったり。友達のブログを読んでる感覚、みたいな。もっと読みたいと思った。角田光代の解説もよかった。
2017/02/21
還暦院erk
図書館本。ペンネームの由来が素敵。いくえみ綾さんのエピソードにも通じるなぁ。本書を読んでいる間は、アラサーの山本さんの日記をオンタイムで読んでいるみたいに時間も空間も飛び越えてしまう。でも、1990年代は遙か昔、今や山本さんは新人作家じゃなくてベテラン表現者。そして「人は必ず死んでしまう」と記した彼女は、もういない。読了して現実に帰ると、悲しい。
2022/02/21
たつ
ブックオフでサクッと読める本を探してた。で、まさにそうであり、楽しく読めた。飾らない“普通”の感じは好感持てる。解説の角田光代さんの著者評がまた良くって“クラスメイトみたいな本”ってうまいこという。エッセイとはその人の色々な部分が見えるものだなあ。思いっきり人との出会いである。
2014/09/12
武 信介
最初の結婚生活の最後に別居生活を送っていた時のエッセイ集。 「女王様や太鼓持ちが嫌いだ。」とか「時間守らない友達を葬った」とか、正直毒舌全開で好感持てます。 解説の角田光代さんが絶賛している以下の文章が全てを表しています。 「年をとったらとしまえんで焼きそばを売るおばさんになりたい。くわえ煙草で焼きそばを焼いて、働かないバイトのバカ女を叱り、夏の夕暮れには缶ビールを飲む。」 山本さんも角田さんもかつては、少女小説を書いていたとは、信じられない。
2013/03/20
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