甘い蜜 (幻冬舎アウトロー文庫 O 4-2)
甘い蜜 (幻冬舎アウトロー文庫 O 4-2) / 感想・レビュー
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『ジンと黒い下着』の主人公水瀬は飛行機の機内に置いてある薄い雑誌に紀行文を書くライターである。そうした雑誌に求められるのはひたすらに軽い言語感覚だけである。深い文学性など不要である。まさに本書はそれである。何も残らない。残る一つの求めるものは他の作家とは違う村上春樹のようなすんなり読める文章なのだがそれもない。山川よ、私はあなたの作品全て読むつもりなのだが粗製濫造、やっつけ仕事はよくない。『孔雀』の「貝殻」の象徴性の曖昧さときたらどうだ。あなたは一体何を目指して本書を上梓したのだ。文学か、それとも商品か。
2018/07/13
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